その後の両舷フィニッシュワークで気づいたが、Sの漕ぎは以下の点に改善すべきポイントがいくつか見えた。#4を漕ぐおやじから指摘した内容だが、最近のT大若手OBに共通する課題なので、ここで纏める。
- Finishのブレード離水時のハンドルタップダウン動作が小さく、ブレードの水切れが悪い。この為、離水後のハンズアウェー中にブレードを上げながら前に出すという余計な動作をしている。フォワード中のブレード(ハンドル)の動きは水平にすべきであり、タップダウンによるブレード離水を確り行い、Hands away前にブレードと水面とのクリアランスを十分に確保すべきである。
- Hands awayの動きが遅めで、フィニッッシュでハンドルの動きが少し止まり加減である。バランス安定性やローイング中のリズム改善の意味でHands awayを素早く出す事は基本である。フォワードでユックリした動きは、Hands awayの後とすべきである。
- フォワード後半にシートスライドが加速する。これは前述のHands away動作が遅くフィニッシュで止まり気味である為に生じるものである。Hands awayを素早くしてシートスライドはユックリした動きにすべきである。
- フォワード終盤でシートスライドを出し切り、シートが止まった後に、上体や腕を更に伸ばしてキャッチを取りにゆく。これでは動きが複雑になり合わせ難い。また、脚(シートスライド)でキャッチするという基本動作が出来なくなる。やはりフォワードエンドとスライドエンドはシンクロすべきである。
- これはS特有の問題かも知れぬが、何故かキャッチ前後で両膝が左右に乱れる様に動く。後ろから見ているとキャッチ前に両脚がバタバタ暴れている様に見える。単に漕ぎが安定していないということかも知れない。
上記症状を後ろから指摘した結果、タップダウン動作やHands awayについては、少し改善した様に見えた。それ以外の点に関しては、問題意識をもって確り漕ぎ込んで修正して行くしかないと思う。