Oyajisculler's blog

(おやじスカラー戸田便り)

スカル;ワークハイトの左右差について

oyajisculler2009-04-02

スカルのワークハイト左右差をどう設定すべきか、これは難しい問題である。例えば、日ボ発行のRowing For Allにはこう書かれている。即ち、
「一般的にはシングルスカルで5mm〜15mm, クルーボートでは7mm〜20mmくらいである」
嘗ておやじが大学生や20歳代前半の現役漕手だった頃は何も疑わずに左右差を10mm〜15mm程度にして漕いでいた記憶がある。おやじがT大のHCをしていた頃も学生にその通り指導していた。尤もおやじは専ら対校エイトのコーチングをしていたのでスカルの指導は片手間だったが。。。
さて、2004年以降現在に至るまで、今は専ら自分自身のスカリングテクニックの向上が最大の関心事である。初めの頃は左右のハイト差を15mm程度にしていたが、ハンドルクロスオーバー時に左右のブレード深さがアンバランスになったり、艇が傾いたりして中々安定しなかった。おやじ自身は元々スイープのエイトやフォアを主体に漕いでいたRowerなのでRowing中に艇がローリングするのが大嫌いな性分である。スカルを漕ぐときになかなかバランスが安定せず自分で漕ぎながら、上手く漕げない事に対し、頭に血が上ったりした。そんな中でおやじの戸田で大学時代にボートを漕いでいたO林氏からスカルの左右ワークハイト差は20mmなんかじゃ少ない、25mmは必要。あるいはもっと差を付けても良いんじゃないかという話を聞いた。その後1X自艇では先ず20mm差を付けて漕いだところRowing中のローリングや左右のブレード深さのアンバランスが大分解消された。さらにその後会社ボート部の同僚と2Xを漕いだところ、20mmでは足りず、差を25mm付けて漕いだところ、大分良くなった。そういう経緯もあり、現在のところ、1X自艇では左右差23mm、2X以上のチームボートでは、左右差を25mmをLBRCの標準値として採用している。また、現在開発中のレク艇でも左右差25mmを標準値とする予定。
さて、先日のシート座面の計測点のあり方に続き、スカルのワークハイト左右差のあり方について、ここで改めて考え直し、おやじの考えを纏めたい。