Oyajisculler's blog

(おやじスカラー戸田便り)

エイト出艇前にリガースプレッド変更:

ところでおやじは全日本マスターズで使用するエイト艇手配の事務局をしている。レガッタで配艇用に使用する12艇を戸田から愛知池まで運搬して使うことになる。マスターズエイトクルーの大半は大学のOBクルーや戸田のマスターズクラブのクルー。彼らは大学ボート部で使われなくなった古いエイト艇やオールで乗艇している。リギング設定等は、それぞれのチームでやっているが、今回は配艇方式なので、リギング設定については艇で差があってはいけない。そこで標準的な設定になる様に調整することにした。その中の大きな要素の一つとしてオールの梃子比やリガースプレッドの調整がある。体が硬くなり、レンジが短くなったマスターズクルーの場合はオールの全長を短めにしてインボードも短めに設定した方が良い。
しかしながら、各マスターズクラブの使用しているオールは学生のお下がりで、長さは大学生クルーが使っているオールと同じもの。従い、インボードをマスターズクルーに相応しい短い設定にするとアウトボードが長くなり、梃子比が重くなってしまう。結局、マスターズの各チームは大学生クルーと同じリギング設定で漕いでいることが分かった。
LBRCでは、昨年、自費で専用のオール(新品)を購入した。このオールは長さが調整出来るようになっており、上記の通り全長を短くしてインボード及びリガースプレッドを短くして漕いでいる。

  • 全長:372cm(昨年1年間は369.5cmで漕いでいたが、この春から長くして高速化を狙っている)
  • インボード:113cm (CLAMを使い逆風時には114cmに変更可能)
  • リガースプレッド:82.5cm

この設定だとマスターズ漕手の短いレンジでも、振り角を大きめに取れて気持ちよく漕げる。しかし、今回は標準的なリギング設定にする必要があるので、リガースプレッドを他のクルーに合わせて84cmに広げることにした。オールの設定はそのままだが、リガースプレッドを広げると、オールのはみ出し(オーバーラップ)が小さくなり、インサイドハンドのグリップ位置が相対的にグリップエンドに近くなるので、梃子比が軽くなったのと同じ作用がある。(実質のインボードが長くなる効果あり)また、同様の理由でハンドルの実質的な高さが高くなるので、ワークハイトが少し上げた様な感触となる。