Oyajisculler's blog

(おやじスカラー戸田便り)

先ずインボード長を決めよう:

昔のオールは木製ハンドルで全長のアジャストが出来なかったが、今はAdjustableハンドルのオールが主流になっており、全長可変を前提として話を進める。漕手のローイングレンジは多少個人差はあっても、大雑把に言えば身長とレンジは比例関係にある。おやじは身長174cmだが、他の者より練習頻度が多く、有効レンジの可動域も体格の割に長いので概ねクルーの平均身長(176〜178cm)と同等のレンジがある。従い、おやじの適正リギングが、当該LBRCクルーの適正リギングであると看做す。
さて、体格が決まってしまえば、その体格にあったインボード長を先ず決める。何故か?オールはクラッチを中心として水平に回転することにより推進力を発生する推進器であり、効率よく推進力を発揮するには、適正はキャッチ角及びフィニッシュ角という振り角を確保する必要がある。(キャッチ角が不足すると正確で効率の良いキャッチ動作が困難になる)クルーの体格が決まれば適性な振り角を確保し得るインボード長が決まるということだ。一般的な数値は以下の通り:

  1. ナショナルクルーレベル:キャッチ角55度、フィニッシュ角35度、合計90度。
  2. クラブクルーレベル:キャッチ角50度、フィニッシュ角30度、合計80度。
  3. 大学クルーレベル:上記の中間で、キャッチ角55度、フィニッシュ角30度、合計85度程度か?

LBRCエイトは中年漕手クルーなので、上記の合計80度程度の振り角を確保し得るインボード長とすべきと考える。おやじの学生時代のインボード長は112cm〜112.5cm程度だったと記憶している。日々乗艇練習して贅肉など無かったので上記の85度は確保出来ていたと思う。これはOarsportリギングと概ね合致している。さて、現在の設定はリガースプレッド83cm, インボード長113.5cmとしているが、おやじが漕いで80度の振り角をやっと確保できる状況。もしかすると、あと1cm程度インボードを短くして大学時代の様に112.5cm程度が良いのかも知れない。今のところは現状の113.5cm暫く様子を見たい。