Oyajisculler's blog

(おやじスカラー戸田便り)

MK1で漕いだ感触:

艇を水に浮かべてMK1のゲートを締める。ここで少し邪魔になるのがTension Arm。いつもの様にオールを張る前にゲートを締めたところ、Tension Armがスリーブ端部に引っ掛かり、オールがスムーズに張れなかった。グリグリやりながら何とか押し込む。
さて実際に漕ぐ。フィニッシュ時フェザーリングには特段の変化なし。フェザーする際の抵抗が特段強いとは感じなかった。一方、キャッチ前のスクウェアリングについては、ノーワークで漕いでいても少し抵抗を感じる。C2 Oarlockの場合は、指先でスクウェアにするキッカケを与えればブレードが「コロン」と素早くスクウェアになってくれるが、Mk1の場合は廻すのに抵抗があり、スクウェアになるまで手でハンドルを廻し続ける必要があった。緩めの白SCのバンドでこれだから、黄SCのバンドを使ったらスクウェアリング操作が大変だろうと感じた。
次に静止スタート。確かに1本目、2本目辺りはTension Armの働きでブレードスクウェアが安定し、ミスが出にくいと感じがする。しかし、有意の差とまで言えるかどうか、という感じ。
その後、レースペースで漕いだ。ここで問題となったのがスクウェアリング時のTension Armの摩擦抵抗。この摩擦抵抗の影響か、スクウェアリングのクイックさが損なわれる様な気がした。この様に、ハイレート時に手先廻りに余計な力が必要となり、良い感じでリラックスすることが出来なかった。
初級者が漕いだ場合にはOarlock内の遊びが無いMK1では、キャッチからの掛かりが良くなるという話だが、ベテランのおやじが漕いだ場合はキャッチの固定感には差異を感じることは無かった。要するにC2でもMk1と同じ様にキャッチから掛かっているということだろう。
全般的には、上記のキャッチ前スクウェアリングの操作が重いという点ばかりが目立ち、おやじとしてはMk1を使いたいとは感じなかった。C2 Oarlockで無駄な力を使わずリラックスして効率よく漕げるベテランスカラーにとっては、Mk1のTension Armの摩擦抵抗が阻害要因と感じやすいということだろう。やはりMK1は、初級者が使うと、その恩恵が大きいという事だろう。
そうそう、このラフコンの中でMK1で漕いだ訳だが、キャッチ前のスクウェリングのクイック操作がやり辛い感じがあるので、ラフコンではMK1は不利になるのかも知れない。
今週末、OさんがMk1を試しに使ってみるという話なので、彼の感触も聞いてみたい。