Oyajisculler's blog

(おやじスカラー戸田便り)

お花見レガッタ2Xの練習:

MHIの初漕ぎ会は10時からであり、折角戸田に行くので、早めに艇庫へ行き、S氏と2Xの練習をした。乗艇前に下記のリギング調整を行った。

  1. 前回乗艇時に、フィニッシュでBow(おやじ:身長174cm)と整調(S氏:身長182cm)のブレードが近い、即ち体の小さいおやじの方がフィニッシュ角が大きいかった。この時は身長差8cmの半分の4cm分ストレッチャー位置を調整していた。(Bow:d=28cm, S*d=32cm)今回は単純に身長差でなく、実際にエルゴメーターの上でハンドルの引き切りの位置を2人で比べてみた。この結果、背の低いおやじの方が2cm程、フィニッシュレンジが逆に長いことが分かった。フィニッシュでの上体後傾の取り方や、胸の厚み等、種々の要素があり、フィニッシュのレンジは単純に身長では決まらぬことが分かった。この結果を踏まえて整調のストレッチャーを2cmBow側へシフトし、d=30cmに変更した。この結果、フィニッシュ角の有意な差は無くなった。
  2. ブレードピッチ(クラッチのカバー角)調整:前回、ワークハイトをB-side:18.5cm, S-side:16.5cmに調整し、概ねハンドルの高さは良い感じになったが、ストローク中にブレードが浮き気味でスリップが大きい感じがした。このため、今日は、クラッチの角度を前回の4度から1度減らして、3度に変更した。この結果、ストローク中、上下に力を加えることなく、自然に漕いだ状態でブレード一枚をキープできる様になった。
  3. ワークハイトの左右差:上記の通り、左右のワークハイト差を2cmとして漕いでいる。おやじが1Xを漕ぐときには2cmで違和感無くバランス良く漕げるのだが、S氏はスカルの経験が浅く、フォワード及びストローク中に、ハンドルを上下に大きく離さすことを避けるため、ハンドルを前後にずらせて(左手に対して右手を少し手前にする)漕ぐ高等テクニックを知らない模様。この結果、ハイト差2cm程度では、FWD中にストロークサイドに傾く傾向がある。今日は、ハンドルを前後にずらして艇の傾きを防ぐテクニック(特にFWD中)を指導し、少し、バランスの改善が見られた。しかし、まだ、完全にバランスが安定するまでに至らぬこともあり、次回は左右差を5mm増やして2.5cmにしてトライしてみようと思う。

このクルーでの乗艇は、今日が3回目であるが、徐々に艇を進める感じが良くなりつつある。次回は出艇する前にエルゴのForceカーブをチェックして、互いにForceカーブが綺麗な一山になる様に確認してから出る予定。全般的なイメージとして、S氏のForceカーブはミドルでの山が高いのは良いが、キャッチ直後のカーブの立ち上がりが弱目であり、中盤から急にグッと押す感じがある。もっとキャッチから確り押して、滑らかに艇を押すようにすると、効率良く艇が走ると考える。(詳しくは、VPPシミュレーションの解説に記載)