Oyajisculler's blog

(おやじスカラー戸田便り)

8月11日予想と結果の対比 & おやじの勝手な評価:

以下数字は順位結果を示す。

  1. 中大(予想通り):他校3校が如何様なレース戦略をもってしても打ち破れぬ横綱相撲の勝利。クルーは軽量級クラスが主体であり、エルゴの8人平均は6'35"を少し切った程度とのこと。しかし、ブレードがエントリーからフィニッシュまで一枚で固定され、その正確なブレードワークが8本揃っており、且つ、ストロークポイントが合っているから、ブレードが殆どスリップすることなくキッチリ固定され、確り水を押し切っている。大学エイトのお手本と言うべきクルーである。
  2. 日大(予想通り):恐らく、エルゴのスコアでは中大を上回っていると思う。但し、体重換算では中大の方が上か?技術面で中大と比較すると、ブレードの深さがキャッチからフィニッシュに至る間で一枚固定出来ていないため、ブレードがスリップしている。技術面でこの辺りを改善しないと中大には敵わない。
  3. 早大(予想は6位):エルゴのスコアでは体重換算でも中大と同等か少し上回っているか?しかし、固定したクルーでの練習期間が十分取れなかったのか、クルーの完成度が今一つといったところ。しかし、川辺での長期合宿で何とか仕上げてインカレに間に合わせた。100%ポテンシャルを引き出せなかったが、早慶戦の借りを返す執念で何とか3位に食い込んだ。来年はもう少しジックリ時間をかけてクルーを仕上げたいところ。
  4. 慶応(予想は3位):予選、敗復、準決と良いイメージで決勝に臨んだが、隣を行く王者中央に置いてゆかれて最後は戦意を削がれた感あり。予選のくじ運が悪かったと言えよう。おやじの見解では、準決勝では2位に入れば良いので、後半1000mは決勝に備えてもっと手を抜くべきであったと思う。この当りの戦術・ずる賢さが足りなかったか?
  5. 東大(予想は8位):エルゴのスコア(8人平均で6'50"位?)が低いので、漕技レベルも加味して準決勝進出のボーダーラインにいると当初予想していた。しかし嬉しい誤算だが、上級生が6名乗っており、クルーの纏まりが良く、レースにおける戦術が確り徹底されており、持っている実力を100%出し切って国立大最強クルー決定戦を制した。今年の対一橋対戦成績は3戦3勝であり、東大の完勝で締め括った。おめでとう。来年は決勝を狙える所まで行ける様に1年間取組んで欲しい。
  6. 一橋(予想は4位):全日本選手権の4Xクルー、軽量級クルー、7月末時点での評判および川辺合宿の噂等を総合して、かなり仕上がっていると予想していた。しかし、水の軽い川辺から戸田に戻ると水中の重さに戸惑ったのか、漸く調子を戻したのが順位決定当日といったところか?エルゴのスコアは東大より5秒は良いと思われるので、地力を発揮すれば東大に勝てるクルーであったと思うが、下級生が多かった分、経験が浅く、力を出し切れなかったというところか?尚、以前の一橋を知っているおやじから見ると、プロのコーチが指導することで漕技がオーソドックスになった反面、一橋の伝統である荒削りだが、我武者羅に漕ぎまくる力強さが無くなっており、一寸寂しい気がする。来年の奮起を期待する。
  7. 北大(予想通り):漕ぎは良く見なかったので評価することが出来ないが、岸蹴り前に見た漕手の体格・岸蹴り時に見た漕手一人一人の筋肉の発達具合は立派なものであった。順位決定の敗因は幾つか想像すると、①雨天で気温が低い等、遠征組には最悪のコンディションが重なり、戦意を削がれてしまった。②予選で当って脅威を感じなかった無警戒の東大に序盤で先行され、混乱した。③地方クルーでレース経験が浅く、レース戦術が今一つ徹底していなかった。
  8. 東北(予想は5位):6月の全日本で6分ジャストで漕いだ実績があり、そのままの実力を維持すれば、国立の中では唯一、決勝に残る地力はあった筈である。東北の関係者に聞いたところ、ベラルーシからプロコーチを呼んでいたが、ビザの発給が遅れて日本に到着したのが7月初旬。そこからコーチングを受けたとのことだが、ラフコンの中での北大戦敗北等も経験し、徐々に迷路に填ってしまった模様。他人事だがシーズン途中でコーチを換えるのは難しいと思う。来年の雪辱を期待する。

以上、インカレの考察は、これにてお終い。