Oyajisculler's blog

(おやじスカラー戸田便り)

疲労と歯痛(加齢と回復力)

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先週は、高強度のERGOトレーニングを2回(30分漕と500m x 6)を行った。
疲労が溜まると回復力(免疫力)が低下することが一般に知られているが、私は酷い歯痛となって現れた。

これまで中年になって以降、あまり酷い歯痛に見舞われたことが無かったので、突然の歯痛に驚くと共に、痛くて我慢できなかった。
幸い、家の近所に歯科医院があるので、診て頂き、痛み止めと抗生剤を頂き、服用したところ3日ほどで痛みは治まった。
この間、ERGOトレーニングせずに体を休めて疲労回復したことも良い方向に働いた模様。

今回のERGOトレーニング(疲労)と歯痛の経緯は以下の通り。

  1. 3月下旬から4月前半:概ね3日の内2日程度、高頻度でERGOトレーニングを実施。
  2. 特に4月前半は、高強度のERGOトレーニング(250m x 12, 1000m x 4, 30分漕等)を、週2回と頻度高く実施。この結果、体に疲労が蓄積していた模様。
  3. 先週は、4/14(火曜)に30分漕(負荷率90%)、4/17(金)に500m x 6(負荷率95%)を行い、また、その間にも60分漕なども実施し、相当疲労が溜まった。
  4. 歯痛発生:4/15(水曜)はB1 UT 60分漕を実施。その夜、急に左奥歯の歯痛に見舞われ寝不足。4/16(木)はERGO無し。4/17(金)はオフの翌日なので500m x 6(AM)の高強度メニュー実施。昼食時及びその後に酷い歯痛に見舞われた。酷い痛みだったので急遽、歯科医院に行き診察を受け、痛み止めと抗生剤を3日分頂く。
  5. 偶々、雨天が続いた事もあり、土、日、月と3日間、ERGOトレーニングを休んだ。
  6. 結果、月曜には歯痛は概ね解消した。

今回の歯痛は体の疲労が原因していると思ったので、”疲労と歯痛”というキーワードでネットで検索したところ、以下のサイトがヒットした。

http://www.iiiryou.com/filebox/cat219/post_273.html

内容を読んで合点がいった。

即ち、
” 歯の痛みは古くから我々人類につきまとう苦悩の一つで、「疲れたな」と感じるとき、いわゆる疲労が歯の痛みを誘うことを、経験的に知っています。疲労の要因となるものには、仕事や家事によるもの、睡眠不足、全身的な病気、栄養失調などがあります。これらはいずれも生活のリズムを乱し、精神的、或いは肉体的な疲労となり、その結果として歯痛<しつう>が現れることがあります。 ”

私は、生来、心身ともに常人より丈夫であり、疲労回復は早い方だと思っている。
しかしながら、その私も4月に還暦(60歳)となり、疲労回復力が加齢と共に落ちていた模様。

これまで、回復力が良いので、疲労が蓄積することはあまりなく、疲労=歯痛という因果関係を自覚することは無かったが、今回、これをはっきり自覚した。

という事で、今回の教訓:

  1. どんなに屈強な人間も、加齢と共に疲労回復力は低下するもの。
  2. 従って、疲労を感じたら、無理をせずに先ずは体を休める。
  3. また、日頃のトレーニング内容は、疲労が蓄積しない程度の強度・ボリュームで行う必要がある。

マスターズ諸氏もこれを頭に置いてトレーニングして行きましょう。

以上

3/11(水)暖かい日に芝の手入れ


前日の午後は、本降りの雨だったが、この日は朝から快晴。
気温も高めで8時過ぎには15度を遥かに超えて、日中は20℃を軽く超える暖かさ(暑さ)。
気温が15度を越えるとERGOトレーニングは暑くてやってられない。
そこで、この日の午前中はERGOの代わりに、自宅の芝生の手入れを行った。

毎年3月に芝生の手入れをしてる。
今回内容は以下の通り:

  1. 芝刈り機で高さ10mmで、刈れた芝の刈り込み
  2. スチール製熊手でサッチ(芝の枯れ葉)取り
  3. 再び芝刈り機で刈り込み
  4. ローンスパイクで根切り&エアレーション
  5. 肥料やり
  6. 目土入れ
  7. 水やり

前日、雨が降って地面が濡れていたこともあり、枯芝が濡れてサッチが集めやすかったこと、また、土が湿っていてスパイキングが楽だった。
目土は、フラワーボックスで使用済みの培養土が庭の隅にテンコ盛りしてあり、これをフルイに掛けて撒いた。(培養土の再利用)

3月も中旬に入り、暖かい日が多くなってきたので、芝生の新芽がもうじきみられるだろう。

<写真>
 刈り込み前
 初回の刈り込み(10mm)
 初回刈り込み後

 熊手でサッチング
 かき集めた枯れ葉(サッチ)

2回目の刈り込み

 ローンスパイク
 ローンスパイクで根切&エアレーション
 エアレーション後

 肥料は有機入り化成肥料
 目土は培養土の再利用
 目土入れ完了

 水やり
 水やり完了

以上

3/7 3か月ぶり、荒川でのスカル乗艇

昨日はスカル乗艇の為に、戸田へ行った。
コロナウィルス感染予防のため、今回もマイカーで行った。
土曜日は道路が混むことが多いが、コロナウィルスの影響か、比較的道路は空いていて予定より30分ほど早く着いた。

今回は、昨年のHOA以来、約三ヶ月ぶりに荒川でシングルスカル乗艇。

このところ暖かい日が続いたので、荒川の水温は安定して10℃を越えている。今回、秋が瀬で計測した水温は12.7℃だった。
ただ、今回は曇天で日差しが全くなく、気温も7℃程度と寒かった。幸い、風が殆ど無く水面はフラットだった。
8時頃に岸を蹴った時には荒川はガラガラに空いていたが、秋が瀬で折り返してからは日大の小艇や、社会人チームの小艇が沢山上がって来た。

ガラガラに空いた荒川も静かで良いが、沢山の艇を見ながら漕ぐのも楽しい。


<写真>
 岸蹴り前。GoProカメラにて。
 GoProカメラを船尾に搭載
 秋が瀬到着。水面フラット
 同上
 同上
 揚艇

<動画>
20200307 1X@荒川 岸蹴り
https://youtu.be/FnCZXE87VC4

20200307 1X@荒川 warm up
https://youtu.be/PNpZptWyq1c

20200307 1X@荒川 B1 UT 往路ー1(笹目~大曲)
https://youtu.be/nFhX8XcRvKc

20200307 1X@荒川 B1 UT 往路ー2(大曲~秋が瀬)
https://youtu.be/XeSz1cr2S4g

20200307 1X@荒川 水温計測@秋が瀬。 秋が瀬の水温:12.7℃
https://youtu.be/7tVA_kzFqYg

20200307 1X@荒川 B1 UT 復路ー1(秋が瀬~大曲)
https://youtu.be/Tx5fYMDKZX0

20200307 1X@荒川 B1 UT 復路ー2(大曲~笹目)
https://youtu.be/3NOiffjvYj8

20200307 1X@荒川 B6 Race pace 3+10本 x 6セット。 オールを短くした効果が出て、ドライブスピードが上がり、リラックスしてRace Paceが漕げた。(285.5/86cm→284.5/86cm、1cm短くした)
https://youtu.be/2Fw6z8wy1fw

20200307 1X@荒川 着岸&揚艇 離着岸で岸蹴り場が混雑していたが、水位が下がっていたので、待つことなく着岸できた。
https://youtu.be/K_zvqCEKao8

以上

ERGO ファルトレク 60分漕

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先週木曜日と全く同じメニュー。
ファルトレク:5分おきにRace pace 3+10本、繋ぎのUTは2'13"~2'07"/500m

記録も殆ど同じだった。

少し違ったのはDF値。
DF125に設定したつもりだったが、メニュー終了後、DF値を再確認したところ、DF125~127で、平均126だった。(レバー位置:3.4)

少し重めのDF値だったためか、後半に少し漕ぎが乱れてペースが少し落ちた。

DF値の設定は、漕ぎのフォームがメニュー後半でもキープ出来るところにした方が良い様だ。

現状、私の場合は、DF125以下が良い様だ。

以上

ASTRAIA号のリガー配置について

WMG60'sのエイト乗艇で借艇しているエイト艇:ASTRAIA号のリガー配置に関して、以下の通り調査・考察してみた。

先日の乗艇・整備の際に、リガーに刻印された記号をノートに記録した。

Empacher艇のリガー記号について:

Empacher艇のSweepリガーにはサイドを示すBとSと、配置されるべきシート番号が刻印されている。
ここでややこしいのは、このアルファベットの記号だ。
ストロークサイド(左舷)はBで、バウサイド(右舷)はSとなっている。

さて、ここでドイツ語の話:
左舷はドイツ語でBackbord、即ち、B。従って、左舷にあるストロークサイドはB。 (航海用語では左舷はPort side=赤)
右舷はドイツ語でSteuerbord、即ち、S。従って、右舷にあるバウサイドはS。 (航海用語では右舷はStarboard side=緑)

例えば、B2は、ストロークサイドの2番シートのリガーだ。

製造初期のリガー配置:


資料に記載の通り、この艇は製造初期にはバウサイド整調のGermanリガー配置だった模様。
また、予備リガーとしてバウペア用の逆サイドリガーを追加した様だ。

現在のリガー配置:

現在、ASTRAIA号は、マスターズクルーが乗艇する事が主体となっており、リガ-配置はノーマル配置となっている。
2月末時点でのリガー配置状況を資料に図示した。

さて、現状のリガーの配し方に関して考察する。

バウペアのリガーは初期リガー配置のままとで良いはず。しかし何故か、バウペアには逆サイドの予備リガーを用い、更にこれを前後入れ替えて取付けられている。
(元々のバウペア用リガーは何故か整調ペアに取付けられている。。。)

ミドルフォアの3番~6番までのシートは、ガンネル幅が一緒(平行)なのでどの様に配置換えしても問題ない。従って、現状でOK。

整調ペアに関しては、若干、ガンネル幅が湾曲している。ストロークサイド整調の整調ペアには、専用のノーマル配置のリガーが欲しいところ。
しかし、整調ペアのノーマル配置の予備リガーがない。
現在、整調ペアにはバウペア用のリガーを取付けてあり、元のバウサイド整調の整調ペアリガー2脚は、予備として艇庫に保管されている。

以上より、次回乗艇時に、以下の様に、両端フォアのリガーを以下の通り、配置し直そうと思う。

  • #B:現在付いているS2リガーを外し、#7についているS1リガーを取り付ける。
  • #2:現在付いているB1リガーを外し、#SについているB2リガーを取り付ける。
  • #7:現在付いているS1リガーを外し、艇庫に保管されているS8リガーを取り付ける。(クラッチと軸はS2から外してS8に取り付け)
  • #S:現在付いているB2リガーを外し、艇庫に保管されているB7リガーを取り付ける。(クラッチと軸はB1から外してB7に取り付け)

以上

ERGO B1 60分漕

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今日は自宅でERGOトレーニング実施。
SR18 Ave.2'05"/500m以内を目処とした。

漕ぎ始めるとまずまずの調子。

結果は写真の通り。

ラスト8分から2'00"/500m以内までペースアップ。
更にラストスパートを入れて終了。

合計距離は14,618mと、先週と全く同じ記録だった。
このところ、雨が降る日が多くなっている。
明日は雨天、明後日は晴れ。

そろそろ、日照時間が長くなり、気温が高くなってきた。
屋内で行うERGOトレーニングは気温が上がると汗ばかりかいてやってられなくなる。
気温の上限ラインは15℃辺り。

自宅でのERGOトレーニングは、3月一杯が限度だろう。
4月からは乗艇トレーニング主体に移行したいので、3月一杯までに新型コロナウィルス問題が解決することを期待したい。

以上

エイト艇:ASTRAIA号の整備記録

現在、WMG60'sチームが乗艇練習で使用しているエイト艇は、鹿児島大学が所有しているEmpacher製K84型。艇名はASTRAIA号。
鹿児島大学がインカレなどでエイトのレースに出場する際に使用するため、戸田の国立競技場艇庫に保管している艇。
製造記録の銘板シールを見ると、1998年と記録されている。即ち、船齢22年だ。(艇重量は94.1kg)
戸田の大学チームの艇だと、22年も使うと船底が傷だらけになったり、ストレッチャーボードが老朽化するなどしてボロボロになってしまう。しかし、地方のチームが戸田遠征時にしか使用してこなかったこともあり、船体やストレッチャー廻りは船齢の割に健全な状態にある。
昨年12月、鹿児島大学OB会を介して、日立明招待レースや、オ盾、更には来年のWMG2021関西でお借り出来ないか打診したところ、借艇の了解を頂いた。

ASTRAIA号の事前検査時の状態:

まず、1月の年始早々に艇の状況を観察し、パーツ交換も含めて交換すべき部位を調査した。
 ASTRAIA号の舳先
 フィン、横から見ると目立たないが前縁に傷があり、変形している。
 割れているコロ。(8シート中、半分の4シートに関してコロが割れていた)
 同上
 大きく曲がったバックステー(#2番)
 EMPACHERの製造番号などを記録した銘板
 ソールがベロンと剥がれたシューズ。両端フォアの4足は1998年建造時のもので20年以上経過してボロボロ。
 最後に使用したクルーが、荒川の川底の泥に足を漬け、泥のついた足で乗り込み、そのまま洗い流さずに納艇していた。
 同上
 分割接合部:木製合板のフランジ部が萎縮変形して接合部に隙間があった。
 同上。よく見ると隙間の中に金属製のガイドパイプが見える。フランジの厚みが薄くなった分、ボルトのガイドパイプ(スリーブ)が接合面側に飛び出していた。

既にブログで紹介したものもあるが、以下、改めて整備の内容を纏めて記載する。

1:フィンの交換:


過去に荒川などに出艇した際、岸蹴りや着岸・揚艇時に護岸にフィンをぶつけた様で、フィンが少し変形していた。曲げ戻してあったが、キチンと修正できていなかった。また、戸田コースは4月以降、水温が上がると藻が繁殖して、フィンに絡みついて操舵不能になる事がある。そこでフィンを新品に交換する際に、前縁角度を45度にした藻対策フィンに交換した。
フィン交換作業の詳細は以下のブログ参照:
ASTRAIA号に藻対策フィン取付: - Oyajisculler's blog

2:ストレッチャー廻りとシートコロなどの整備:

2/15(日)、WMG60'sの日立明レガッタ2000mレースクルーの初回乗艇練習前に、ASTRAIA号の整備を行った。
予定していたシートのベアリングホイールの交換、ローイングシューズの交換、そしてクラッチブッシュの交換(4度→3度)を実施。
整備して行く中で、予期せぬ不具合も見つかり、何だかんだで整備やリギング調整は2時間近く掛かった。
因みに予期せぬ不具合とは:

  1. バックステー伸縮部の締め付け部分のパイプに切り込みが入っておらず、カナノコで切り込み加工を要した。
  2. 建造時のリガー配置がイタリアン等の変則リガー配置だった模様。今はS-side整調のノーマルリガー配置となっているが、リガーを配置替えする際に、手違いがあった様で、リガースプレッド84cmが設定できないものがあった。→これはリガーを入れ替え対応。
  3. 船体の分割・接合部が老朽化でキチンと接合出来ておらず、乗艇中に接合部からギシギシと軋み音が発生している。これは修理専門業者に修理頂く必要あり。

3:分割・接合部の不具合修理など

前項で記載した分割・接合部の不具合に関して、艇修理業者の西村さんに修理をお願いした。
修理の内容は、接合断面側にはみ出たボルトガイド用金属パイプ(スリーブ)を切削除去し、断面が隙間なく密着できるように加工すること。
修理の結果、接合断面が隙間なく密着し、ガタツキや軋み音が発生しなくなった。また、剛性も向上した。
以下、写真で示す。
 修理中の様子。
 修理後の分割断面(舳先側)。
 同上、ボルト側(船尾側)も、1か所、金属パイプがはみ出ていたので削って頂いた。
 修理後、ボルト接合した分割部。隙間が無くなった。

曲がったバックステーの曲げ戻し:
 曲がった2番のバックステーは、古いオールを使って反対側から曲げ戻した。

4:艇重量調整用デッドウェイト


銘板に記載された艇重量は94.1kg。日本ボート協会主催のレースであるオ盾レースの艇下限重量は、96.0kg。
即ち、計算上は1.9kg重量が不足している。

最新の競漕規則では、艇に確りと固定されてあるコックスボックスのケーブルやスピーカーは艇重量に含むことになっている。
桑野造船に確認したところ、エイト用ケーブルの重量は490g。スピーカーは1個 168g。スピーカーは2個取り付けられているので、336g。従い、ケーブルとスピーカーの合計重量は、826g。重量のばらつきもあるので、800gとみる。

即ち、現状の艇重量は、94.1kg + 0.8kg + 0.1kg(SpeedCoach台座など雑物)= 95.0kg。

必要な艇重量は、計測誤差は±0.3%程度あるとみて、マージン0.3kgを加算して、96 + 0.3 = 96.3kg

即ち、艇重量規定をクリアするために必要なデッドウェイトは、96.3kg - 95.0 = 1.3kg

デッドウェイトは、ストレッチャーの下部固定用ギアレールに取り付け可能なものを考えた。
近くのホームセンターへ行き、デッドウェイトに適した金属プレートを物色。1枚200g程度のものを探したところ、木工用ジョイント金具で1個250g程度のものがあった。
これを6個購入。
また、ギアレールに固定するためのM6ステンレスボルト・ナット・ワッシャーをも購入した。合計で4000円弱。

自宅に戻り、重さを計測:
 ジョイント金具(デッドウェイト材):248g/枚
 固定用ボルトナットセット(12g)込みのセットの重量: 260g/セット
 今回準備したデッドウェイト6セット

ASTRAIA号に必要なデッドウェイトは1.3kgなので、上記のデッドウェイトセットを5セット( 260g x 5set = 1.3kg)搭載することとする。
尚、デッドウェイトを搭載するのは、艇重量計測が行われるオ盾レース時を予定。

上記の通り、ASTRAIA号の艇整備とデッドウェイト準備は完了。

後はレースに向けて練習あるのみ。

以上