Oyajisculler's blog

(おやじスカラー戸田便り)

ASTRAIA号のリガー配置について

WMG60'sのエイト乗艇で借艇しているエイト艇:ASTRAIA号のリガー配置に関して、以下の通り調査・考察してみた。

先日の乗艇・整備の際に、リガーに刻印された記号をノートに記録した。

Empacher艇のリガー記号について:

Empacher艇のSweepリガーにはサイドを示すBとSと、配置されるべきシート番号が刻印されている。
ここでややこしいのは、このアルファベットの記号だ。
ストロークサイド(左舷)はBで、バウサイド(右舷)はSとなっている。

さて、ここでドイツ語の話:
左舷はドイツ語でBackbord、即ち、B。従って、左舷にあるストロークサイドはB。 (航海用語では左舷はPort side=赤)
右舷はドイツ語でSteuerbord、即ち、S。従って、右舷にあるバウサイドはS。 (航海用語では右舷はStarboard side=緑)

例えば、B2は、ストロークサイドの2番シートのリガーだ。

製造初期のリガー配置:


資料に記載の通り、この艇は製造初期にはバウサイド整調のGermanリガー配置だった模様。
また、予備リガーとしてバウペア用の逆サイドリガーを追加した様だ。

現在のリガー配置:

現在、ASTRAIA号は、マスターズクルーが乗艇する事が主体となっており、リガ-配置はノーマル配置となっている。
2月末時点でのリガー配置状況を資料に図示した。

さて、現状のリガーの配し方に関して考察する。

バウペアのリガーは初期リガー配置のままとで良いはず。しかし何故か、バウペアには逆サイドの予備リガーを用い、更にこれを前後入れ替えて取付けられている。
(元々のバウペア用リガーは何故か整調ペアに取付けられている。。。)

ミドルフォアの3番~6番までのシートは、ガンネル幅が一緒(平行)なのでどの様に配置換えしても問題ない。従って、現状でOK。

整調ペアに関しては、若干、ガンネル幅が湾曲している。ストロークサイド整調の整調ペアには、専用のノーマル配置のリガーが欲しいところ。
しかし、整調ペアのノーマル配置の予備リガーがない。
現在、整調ペアにはバウペア用のリガーを取付けてあり、元のバウサイド整調の整調ペアリガー2脚は、予備として艇庫に保管されている。

以上より、次回乗艇時に、以下の様に、両端フォアのリガーを以下の通り、配置し直そうと思う。

  • #B:現在付いているS2リガーを外し、#7についているS1リガーを取り付ける。
  • #2:現在付いているB1リガーを外し、#SについているB2リガーを取り付ける。
  • #7:現在付いているS1リガーを外し、艇庫に保管されているS8リガーを取り付ける。(クラッチと軸はS2から外してS8に取り付け)
  • #S:現在付いているB2リガーを外し、艇庫に保管されているB7リガーを取り付ける。(クラッチと軸はB1から外してB7に取り付け)

以上