Oyajisculler's blog

(おやじスカラー戸田便り)

ERGO ファルトレク 60分漕

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先週木曜日と全く同じメニュー。
ファルトレク:5分おきにRace pace 3+10本、繋ぎのUTは2'13"~2'07"/500m

記録も殆ど同じだった。

少し違ったのはDF値。
DF125に設定したつもりだったが、メニュー終了後、DF値を再確認したところ、DF125~127で、平均126だった。(レバー位置:3.4)

少し重めのDF値だったためか、後半に少し漕ぎが乱れてペースが少し落ちた。

DF値の設定は、漕ぎのフォームがメニュー後半でもキープ出来るところにした方が良い様だ。

現状、私の場合は、DF125以下が良い様だ。

以上

ASTRAIA号のリガー配置について

WMG60'sのエイト乗艇で借艇しているエイト艇:ASTRAIA号のリガー配置に関して、以下の通り調査・考察してみた。

先日の乗艇・整備の際に、リガーに刻印された記号をノートに記録した。

Empacher艇のリガー記号について:

Empacher艇のSweepリガーにはサイドを示すBとSと、配置されるべきシート番号が刻印されている。
ここでややこしいのは、このアルファベットの記号だ。
ストロークサイド(左舷)はBで、バウサイド(右舷)はSとなっている。

さて、ここでドイツ語の話:
左舷はドイツ語でBackbord、即ち、B。従って、左舷にあるストロークサイドはB。 (航海用語では左舷はPort side=赤)
右舷はドイツ語でSteuerbord、即ち、S。従って、右舷にあるバウサイドはS。 (航海用語では右舷はStarboard side=緑)

例えば、B2は、ストロークサイドの2番シートのリガーだ。

製造初期のリガー配置:


資料に記載の通り、この艇は製造初期にはバウサイド整調のGermanリガー配置だった模様。
また、予備リガーとしてバウペア用の逆サイドリガーを追加した様だ。

現在のリガー配置:

現在、ASTRAIA号は、マスターズクルーが乗艇する事が主体となっており、リガ-配置はノーマル配置となっている。
2月末時点でのリガー配置状況を資料に図示した。

さて、現状のリガーの配し方に関して考察する。

バウペアのリガーは初期リガー配置のままとで良いはず。しかし何故か、バウペアには逆サイドの予備リガーを用い、更にこれを前後入れ替えて取付けられている。
(元々のバウペア用リガーは何故か整調ペアに取付けられている。。。)

ミドルフォアの3番~6番までのシートは、ガンネル幅が一緒(平行)なのでどの様に配置換えしても問題ない。従って、現状でOK。

整調ペアに関しては、若干、ガンネル幅が湾曲している。ストロークサイド整調の整調ペアには、専用のノーマル配置のリガーが欲しいところ。
しかし、整調ペアのノーマル配置の予備リガーがない。
現在、整調ペアにはバウペア用のリガーを取付けてあり、元のバウサイド整調の整調ペアリガー2脚は、予備として艇庫に保管されている。

以上より、次回乗艇時に、以下の様に、両端フォアのリガーを以下の通り、配置し直そうと思う。

  • #B:現在付いているS2リガーを外し、#7についているS1リガーを取り付ける。
  • #2:現在付いているB1リガーを外し、#SについているB2リガーを取り付ける。
  • #7:現在付いているS1リガーを外し、艇庫に保管されているS8リガーを取り付ける。(クラッチと軸はS2から外してS8に取り付け)
  • #S:現在付いているB2リガーを外し、艇庫に保管されているB7リガーを取り付ける。(クラッチと軸はB1から外してB7に取り付け)

以上

ERGO B1 60分漕

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今日は自宅でERGOトレーニング実施。
SR18 Ave.2'05"/500m以内を目処とした。

漕ぎ始めるとまずまずの調子。

結果は写真の通り。

ラスト8分から2'00"/500m以内までペースアップ。
更にラストスパートを入れて終了。

合計距離は14,618mと、先週と全く同じ記録だった。
このところ、雨が降る日が多くなっている。
明日は雨天、明後日は晴れ。

そろそろ、日照時間が長くなり、気温が高くなってきた。
屋内で行うERGOトレーニングは気温が上がると汗ばかりかいてやってられなくなる。
気温の上限ラインは15℃辺り。

自宅でのERGOトレーニングは、3月一杯が限度だろう。
4月からは乗艇トレーニング主体に移行したいので、3月一杯までに新型コロナウィルス問題が解決することを期待したい。

以上

エイト艇:ASTRAIA号の整備記録

現在、WMG60'sチームが乗艇練習で使用しているエイト艇は、鹿児島大学が所有しているEmpacher製K84型。艇名はASTRAIA号。
鹿児島大学がインカレなどでエイトのレースに出場する際に使用するため、戸田の国立競技場艇庫に保管している艇。
製造記録の銘板シールを見ると、1998年と記録されている。即ち、船齢22年だ。(艇重量は94.1kg)
戸田の大学チームの艇だと、22年も使うと船底が傷だらけになったり、ストレッチャーボードが老朽化するなどしてボロボロになってしまう。しかし、地方のチームが戸田遠征時にしか使用してこなかったこともあり、船体やストレッチャー廻りは船齢の割に健全な状態にある。
昨年12月、鹿児島大学OB会を介して、日立明招待レースや、オ盾、更には来年のWMG2021関西でお借り出来ないか打診したところ、借艇の了解を頂いた。

ASTRAIA号の事前検査時の状態:

まず、1月の年始早々に艇の状況を観察し、パーツ交換も含めて交換すべき部位を調査した。
 ASTRAIA号の舳先
 フィン、横から見ると目立たないが前縁に傷があり、変形している。
 割れているコロ。(8シート中、半分の4シートに関してコロが割れていた)
 同上
 大きく曲がったバックステー(#2番)
 EMPACHERの製造番号などを記録した銘板
 ソールがベロンと剥がれたシューズ。両端フォアの4足は1998年建造時のもので20年以上経過してボロボロ。
 最後に使用したクルーが、荒川の川底の泥に足を漬け、泥のついた足で乗り込み、そのまま洗い流さずに納艇していた。
 同上
 分割接合部:木製合板のフランジ部が萎縮変形して接合部に隙間があった。
 同上。よく見ると隙間の中に金属製のガイドパイプが見える。フランジの厚みが薄くなった分、ボルトのガイドパイプ(スリーブ)が接合面側に飛び出していた。

既にブログで紹介したものもあるが、以下、改めて整備の内容を纏めて記載する。

1:フィンの交換:


過去に荒川などに出艇した際、岸蹴りや着岸・揚艇時に護岸にフィンをぶつけた様で、フィンが少し変形していた。曲げ戻してあったが、キチンと修正できていなかった。また、戸田コースは4月以降、水温が上がると藻が繁殖して、フィンに絡みついて操舵不能になる事がある。そこでフィンを新品に交換する際に、前縁角度を45度にした藻対策フィンに交換した。
フィン交換作業の詳細は以下のブログ参照:
ASTRAIA号に藻対策フィン取付: - Oyajisculler's blog

2:ストレッチャー廻りとシートコロなどの整備:

2/15(日)、WMG60'sの日立明レガッタ2000mレースクルーの初回乗艇練習前に、ASTRAIA号の整備を行った。
予定していたシートのベアリングホイールの交換、ローイングシューズの交換、そしてクラッチブッシュの交換(4度→3度)を実施。
整備して行く中で、予期せぬ不具合も見つかり、何だかんだで整備やリギング調整は2時間近く掛かった。
因みに予期せぬ不具合とは:

  1. バックステー伸縮部の締め付け部分のパイプに切り込みが入っておらず、カナノコで切り込み加工を要した。
  2. 建造時のリガー配置がイタリアン等の変則リガー配置だった模様。今はS-side整調のノーマルリガー配置となっているが、リガーを配置替えする際に、手違いがあった様で、リガースプレッド84cmが設定できないものがあった。→これはリガーを入れ替え対応。
  3. 船体の分割・接合部が老朽化でキチンと接合出来ておらず、乗艇中に接合部からギシギシと軋み音が発生している。これは修理専門業者に修理頂く必要あり。

3:分割・接合部の不具合修理など

前項で記載した分割・接合部の不具合に関して、艇修理業者の西村さんに修理をお願いした。
修理の内容は、接合断面側にはみ出たボルトガイド用金属パイプ(スリーブ)を切削除去し、断面が隙間なく密着できるように加工すること。
修理の結果、接合断面が隙間なく密着し、ガタツキや軋み音が発生しなくなった。また、剛性も向上した。
以下、写真で示す。
 修理中の様子。
 修理後の分割断面(舳先側)。
 同上、ボルト側(船尾側)も、1か所、金属パイプがはみ出ていたので削って頂いた。
 修理後、ボルト接合した分割部。隙間が無くなった。

曲がったバックステーの曲げ戻し:
 曲がった2番のバックステーは、古いオールを使って反対側から曲げ戻した。

4:艇重量調整用デッドウェイト


銘板に記載された艇重量は94.1kg。日本ボート協会主催のレースであるオ盾レースの艇下限重量は、96.0kg。
即ち、計算上は1.9kg重量が不足している。

最新の競漕規則では、艇に確りと固定されてあるコックスボックスのケーブルやスピーカーは艇重量に含むことになっている。
桑野造船に確認したところ、エイト用ケーブルの重量は490g。スピーカーは1個 168g。スピーカーは2個取り付けられているので、336g。従い、ケーブルとスピーカーの合計重量は、826g。重量のばらつきもあるので、800gとみる。

即ち、現状の艇重量は、94.1kg + 0.8kg + 0.1kg(SpeedCoach台座など雑物)= 95.0kg。

必要な艇重量は、計測誤差は±0.3%程度あるとみて、マージン0.3kgを加算して、96 + 0.3 = 96.3kg

即ち、艇重量規定をクリアするために必要なデッドウェイトは、96.3kg - 95.0 = 1.3kg

デッドウェイトは、ストレッチャーの下部固定用ギアレールに取り付け可能なものを考えた。
近くのホームセンターへ行き、デッドウェイトに適した金属プレートを物色。1枚200g程度のものを探したところ、木工用ジョイント金具で1個250g程度のものがあった。
これを6個購入。
また、ギアレールに固定するためのM6ステンレスボルト・ナット・ワッシャーをも購入した。合計で4000円弱。

自宅に戻り、重さを計測:
 ジョイント金具(デッドウェイト材):248g/枚
 固定用ボルトナットセット(12g)込みのセットの重量: 260g/セット
 今回準備したデッドウェイト6セット

ASTRAIA号に必要なデッドウェイトは1.3kgなので、上記のデッドウェイトセットを5セット( 260g x 5set = 1.3kg)搭載することとする。
尚、デッドウェイトを搭載するのは、艇重量計測が行われるオ盾レース時を予定。

上記の通り、ASTRAIA号の艇整備とデッドウェイト準備は完了。

後はレースに向けて練習あるのみ。

以上

淡青会・緑悠会の合同練習

先週の日曜日、毎年2月下旬に行っている淡青会と緑悠会(新潟大学OBを主体とした新潟のマスターズクラブ)との合同練習を行った。

例年は各々のメンバーでエイトを組み、並べの乗艇をしていたが、今回は2チームで混成エイトを2杯編成して、並べの乗艇をした。

日曜日の午前は、天気は快晴。
岸を蹴った9時過ぎは風も穏やかで波もなく、気持ちよく乗艇できた。

メニューは、淡青会の週末乗艇と同じ内容。

往路はW.UP + B1 UTで秋が瀬まで。
復路は B1 UTの2000m漕並べと、B4 2000mの並べ。

淡青会で取り組んでいる、漕ぎ改善のためのP@F付きUT漕を行ったが、緑悠会の方々は、初の試みで、上手くPauseを取る事ができなかた模様。
Pause無しのRace Pace漕は概ね気持ちよく漕ぐ事ができた。

揚艇するころになって、強い北風が吹きたが、風が強まる前に乗艇を終える事ができた。

乗艇後の懇親を兼ねた合同昼食会のお誘いがあったが、新型コロナウィルスの感染リスクも勘案し、一人で昼食を摂って、早々に帰路についた。


 乗艇前に集合写真
 10時09分、秋が瀬にて

以上

ERGO B1 60分漕を午後に実施



昨日は自宅でERGOトレーニングした。
メニューはB1 UT 60分漕。

午前中、母の通院付き添いの用事あり、午後にトレーニングした。

午後は体温が上がっているためか、いつもよりドライブの出力が上がり、SR17の低めのレートでもいつもよりペースが上がった。

ラスト8分からはいつもの様にレートを上げ、最後はラストスパート。

Ave.は2'03.1/500m、SR18

以上

スカルオールの短尺化

昨年までのマイスカルオールの長さは以下の通り:

  • 全長:285.5cm (Croker S39 soft + Arrowブレード)
  • インボード:86cm
  • アウトボード:199.5cm

UT漕に関しては、レートが低いのでさほど気にならないが、SR30を超えるRace Paceになると、梃子比が重く感じ、ドライブスピードが上がらず、フォワードを意識して速くしないとレートが維持できない感触があった。

そこで、試しにアウトボードを1cm短くしてみた。
オール短尺化後の長さは以下の通り:

  • 全長:284.5cm (Croker S39 soft + Arrowブレード)
  • インボード:86cm
  • アウトボード:198.5cm

オールの長さを変更したのは1月下旬だが、このところ、週末の乗艇練習はスイープ艇ばかりだったので、このスカルオールで漕いだのは2月に入ってから。
2月22日(土)は、東大の付きフォア進水式の前に、久々にスカル乗艇を行った。
幸い、22日の午前中は風が穏やかで良いコンディションだった。
8時頃に岸を蹴ったが、丁度、大学チームは揚艇し始めて、混雑が解消されて水面もフラットになった。
メニューは、B1 UT 12km漕と、B6 Race pace 10本 x 6。

B1 UTを漕いでいると、丁度、東北大学の女子スカラー達もUTを漕いでいた。私はレート17辺りで気でいたが、彼女たちは私より少し高めのレートで漕いでいて、同程度の艇速。良く見ると2艇で並べていた。
私が少し先行して漕ぐ形となり、彼女たちが丁度良いペースメーカーとなった。

今回のB1 UT 12km漕の無風換算平均は、2'34"0/500m, SR17.4, DPS 11.2m
冬場で水温は10℃程度なので、まずまずの艇速。
因みに、昨年10月17日のB1 UT 12km漕の平均ペースが2'35"8/500m, SR17.0, DPS 11.344mだったので、今回の方がパフォーマンスが改善した様だ。

最後にB6 Race Paceを実施。
6セットの無風換算平均は1'52"3/500m, SR34.0, DPS 7.91m
艇速自体は、オールの短尺化前とあまり変わらないが、短尺化でドライブスピードが向上し、エイトや無しフォア乗艇時のドライブに近づいた感触が得られた。
この結果、レッグドライブ主体でドライブするイメージに近づき、腕をリラックスさせて、腕はブレードワークに注力出来た。
Race Paceの高レートでもフォワードのリラックス感が改善し、バランスコントロールが良くなってクリーンなブレードワークに繋がった。

そろそろ、荒川の水温も安定して10℃を超えるようになってきたので、3月に入ったら、平日のスカル乗艇(@荒川)を再開しようと思う。

以上