Oyajisculler's blog

(おやじスカラー戸田便り)

Head of the Jinzu遠征記

11月4日、富山県漕艇場で開催されたHead of the Jinzuに参加した。

初参加なので、前日から現地入りして、借艇のリギング整備及びコーストレースをした上で本番に臨んだ。

以下、時系列に記す。

イカーでの移動

秋の行楽シーズン中、しかも3連休中のマイカー移動なので高速道路が大渋滞することが予想された。
そこで、5時起きして、素早く朝食を摂り、5時半に出発した。
今回はオールのみ持参し、艇は現地で借艇した。

自宅から10分弱で圏央道の寒川南ICに入る。圏央道は渋滞無しで八王子JCTから中央道に入る。
途中、上野原IC付近で少し渋滞気味になったが、その後はスムーズに走行。
自宅を出発してから2時間で下諏訪SA到着。気温8度。やはり諏訪は寒い。
 7時32分、諏訪湖SAから見える諏訪湖

松本ICで高速を降り、後は安房トンネル経由でひたすら富山県漕艇場へマッシグラ。
9時半頃に神岡スカイドームの道の駅に到着。ここで早めの昼食を食べた。
2年前に石川・富山のボート水域巡りをした際にも、ここで昼食を食べた。
昼食後、道の駅内・スカイドームに設置されたスーパーカミオカンデなどの展示物を見学。2年前に比べると大幅に展示物がグレードアップしていた。
ここで30分ほどニュートリノなどに関して勉強した。
 10時24分。スカイドーム内の展示(スーパーカミオカンデ内部の模型)
 10時34分、スカイドームの外観

食事も含めて1時間ほど滞在した後、神通川へ向かった。

結局、5時間半で現地到着。

因みに、11月4日(3連休最終日)の復路は、初狩IC辺りから首都圏に向かう上り線は大渋滞。
トイレ休憩や食事買い物以外はノンストップで運転し続けたが、結局、8時間かかった。(12時に富山出発。自宅到着は20時)
余談だが、余りに混雑するので、上野原ICで下りて、下道をトライ。しかし、下道の方が更に酷い渋滞だったので直ぐに引き返して再び中央高速へ。
しかし、IC最寄りのコンビニで、トイレ休憩と夕食(パンと飲み物)を手早く調達できたのは怪我の功名だった。
上野原で一度高速を下りたことによる高速代の追加は210円であり、高速でSAやPAを利用した場合の追加時間(恐らく30分近く?)やSA内での高い食料品価格を勘案すれば、逆に時間と費用の節約になった様に思われる。
上野原ICから先は、比較的動きがスムーズで、ノロノロ運転ではあるが然程渋滞せずに走る事ができた。

現地で借艇・リギング:

オールは持参しましたが、シングルスカル艇は現地借艇。
桑野製の規格艇だが、2017年建造の殆ど新艇。Good!
 11時31分、借艇した TOYAMA M1X-2号
 同艇の銘版

まず、リギング調整。
規格艇なのでリガーはL板方式。
L板方式のリガーは、L板のボルト取付部は、クラッチ軸の全後傾が±2度ほど任意に動く遊びがある。(全て溶接構造のユーロタイプは遊びが無い)
故に、L板方式では、ピンの前後傾0度を設定するのに、少々手間が掛かる。艇が水平な地盤の上に置かれていれば、作業しやすいのだが、艇庫前の広場は水辺に向けて1~2度程度傾斜しているため、ピンの垂直を出すのがなかなか難しい。
結局、水平に置ける艇庫内に艇を置いて、ピン角0度を設定した。何だかんだでリギング調整に1時間半掛かった。(その内、ピン角調整が30分ほど)
 13時15分。リギング完了。

しかし、確りリギング調整したので、W.Upがてらのリギング確認乗艇は上々だった。
リギング試乗の結果、ハイトが若干低めだったことと、レールのワークスルーが少し長すぎてレールが脹脛に当たって痛かったこと、また、B-sideクラッチのゲート口が小さく、オールのフェザーターンがやりにくかったので、一旦揚艇してこの点を微調整した。(B-sideはハイトを高くしているので、オールの水面に対する傾斜が大きい為、ゲート開口を大きめにする必要あり)
以下、今回設定したリギング値は以下の通り:

  1. オール:マイオール(Croker S39soft, Arrowブレード)全長285.5cm, インボード86cm
  2. シングルスカル艇:桑野製規格艇。設計体重75kg、艇重量15.6kg (自艇より1.5kg重い)
  3. リガースパン:158.9cm
  4. ワークハイト:S 15.8cm, B 18.8cm
  5. ピン角:全後傾0度、外傾:1度程度? クラッチブッシュ:4度
  6. ストレッチャーボード:42度
  7. Heel Depth 14cm
  8. Pin to heel 30cm
  9. レールワークスルー:11㎝(10cmでも良かったと思う)

HOJコーストレース:

先ず、コース図を使って、大会主催者の寺下さんにコースの概要を説明頂いた。
 13時46分。レースコース図。(私が後刻追記した部分あり)

 14時37分。岸蹴り前の艇。

コーストレース時にGOPROをネックマウントで装着し、トレース中に船尾方向の景色を動画に撮った。
ほぼ無風のベストコンディションのなか、気持ちよくコーストレース出来た。
コースの要所を編集した動画をYoutubeにアップした。
20191103 HOJコーストレース要点抜粋版
https://youtu.be/a-I3yJnk7_Q

風光明媚な神通峡の様子が良くわかる。

 15時07分、HOJ折り返し地点の少し上流にある綺麗な滝
 15時51分、コーストレースを終えて。

M1X オープンの部(マスターズの部)で優勝:

Head of the JinzuのM1X オープンの部(概ねマスターズの部)に出漕した。
レーススタートの25分ほど前に岸を蹴り、桟橋前のW.Upコース(300m弱)でW.Upした。(定番W.UPメニューで3km弱)
レース発艇は30秒間隔。一方、レース区分毎に5分弱の間隔が開けられた。
私はオープンの部のトップスタート。後続は鴨井さんと佐藤さん(二人ともWMG60'sのメンバー)
優勝する為には、彼らを引き離せばよい。
トップスタートだとライバルとの艇差を確認できるので有利だ。
二人がカーブで大きく膨らんで距離を損しているのが見えた。
往路はSR24から入った。序盤のペースは2'14"/500mだが、その後徐々に艇速が鈍り、往路の中盤は2'23"/500m程度。恐らく、上流に行くほど流れが速くなるためだろう。
体が温まってくると、レートが上げやすくなるので途中から少しずつレートを上げて行き往路の後半はSR25.5まで上がった。
折り返しは、折り返しブイの近くで最短コースで折り返した。
後続の二人を見ると、折り返しで大回りして、タイムをロスしていた。(HOJは、折り返しの時間もレースタイムに含まれるので折り返しのテクニックも重要)
この折り返しだけで、30mから40m余計に引き離した様に見えた。(タイムにして10秒程度か?)
この折り返しのテクニックの差で、勝利を確信できた。
一方、出来るだけタイムを改善したいので、復路でも徐々にレートを上げていった。
折り返し直後はSR25.5だったが、その後、SR26, SR26.5と上げ、大きなカーブを抜けたラストの直線コースではSR27まで上げた。
ラストはSR30でスパートして終了。
結局、後続とは1分以上差が開いた。(もともと30秒間隔スタートなので、タイムで30秒以上差を付けたということ)

前日のコーストレースの成果を出すことが出来、初出場で優勝することが出来た。(^^)/
尚、オープンの部の上位3名は、WMG60'sのメンバー。これまた嬉しい結果。
 M1Xオープンの部、入賞者3名

因みに、私のタイム(34分20秒)は大学生、高校生、そして中学生を含めた全体順位で22番目だった。
(大学生女子スカラーの優勝者に僅かにタイムで負けたのが惜しまれる)

楽しい遠征だったので、来年もチャンスがあれば参加したい。(来年は女子の優勝者より良いタイムを出したい)

 8時07分、開会式後にレースコースが説明された。
 8時50分、レース直前の艇庫前広場の様子。100艇近い艇が馬置きされている。
 10時26分、レース終了後の艇。(M1X-2号)少し重量は重いが漕ぎやすい艇だった。
 11時06分、宿泊棟から見た富山県艇庫と神通川

 M1Xオープンの部の優勝賞品(エコバック)

 M1Xオープンの部のレース結果(オープンの部は8名参加)
 M1X一般の部のレース記録
 W1X一般の部のレース記録
 W1X中学生の部のレース記録
 M1X高校生及び中学生のレース記録

<その他:参考まで>
 富山国際大学の艇には、未明乗艇用?のライトが装着されている。プラスチックプレートに小さな懐中電灯を括り付けたもの。これはなかなか良いアイデア
 瀬田漕艇クラブの安達さんお手製のバックミラー。なかなかよく出来ている。これを付けていれば後ろを振り返らずに漕げるらしい。
 同上

以上