Oyajisculler's blog

(おやじスカラー戸田便り)

ポンドで他大クルーと比較

oyajisculler2017-08-01

今朝はSpeedCoach CAL補正のためにポンド乗艇。
CAL補正は6km UT漕 x 2で実施。

8月に入り、他大クルーの多くがポンドで乗艇していた。
特に、今朝はインカレエイトに出漕するC大、T工大、N体大、N大、M大が漕いでいたので、これらのクルーと東大を比較する事が出来た。
東大エイトは決勝進出を目標としている。タイムは5:50を切る事。
N大、M大、S台大の3校は明らかにそれ以外のクルーより実力が上にある。そのすぐ下、決勝ボーダーライン上にC大とK応大がいる。東大は決勝に進出するために、このC、Kを破る事が目標となる。

今朝はCエイトが出ていたので、Cと東大の漕ぎを比較する事が出来た。
Cは大柄な漕手で構成されており、漕ぎはさほど大きくないが大きな体を使って低レート(SR17〜17.5)で1本1本強い水中で艇を進めていた。
現状の東大は、ミドルでオールが浅くなること、また、キャッチハーフで上体を開いてしまうため、フィニッシュハーフの美味しい所で上体が既に開いてしまっており、ボディースイングを使って力強く水中を押して艇を加速する事が十分出来ていない。
決勝で優勝を狙う位置にいるNやM大は、このドライブミドルからフィニッシュ押し切りで強く艇を加速する事が出来ており、ブレードリリース後の艇の走りが素晴らしい。
N大、M大共にノーフェザーUTを2周ほどやっていた。コックスの読み上げた彼ら艇速レベル(恐らくGPS SpeedCoach)は以下の通り。

  • N大:NF-UT(SR18): 1'48"/500m(順)=500mのラップタイム
  • M大:NF-UT(SR18.7): 1'45"/500m(順)=瞬間艇速、WF-UT(SR19): 1'46"/500m(逆)

上記の艇速が示す通り、ドライブミドルの加速感、そして押し切り&ブレードリリース時に殆どスプラッシュが上がらないという点で、現時点ではM大の方がN大より上を行っている。
M大クルーは特にドライブミドルの押し方(ボディースイングの使い方)及び最後の押し切り及びブレードリリース時の腕の使い方が非常に上手い。東大はこの点を見習おう。
東大エイトは、現在、平均体重76kg超の大型クルー編成となっており、個々の力は然程劣らない。今後取り組むべきは、艇を効率よく押し進めるための水中ドライブのテクニックであり、且つ、ユニフォーミティー。クルー全員でミドルからフィニッシュに掛けてブレード一枚に確り体重を載せて脚+腰+腕引きを使ってダイナミックに艇を運ぼう。


8+ 天寵(C石田、S山本、7坂本、6阪本、5福間、4小川、3長谷川、2吉岡、B岡翔)
6km UT漕1本目のSR18では良いドライブ、ユニフォーミティーが出せていなかった。
6km UT漕の2本目の後半は、SR22と高めのレートではあったが、N大やM大同様、ミドルから押し切りに掛けてダイナミックにドライブし、艇を運ぶリズムが出来ていた。
今後はSR18の低レートでも上記のSR22の時と同じように確りとミドルから押し切りにかけてドライブし、メリハリの効いた漕ぎをしよう。

  • 6km漕 x 2: Ave.1'50.8/500m, SR20.1, 2000mSS換算:6'49.5, η68.0%, CAL値:1.016→1.023

https://youtu.be/UbKt4BhZpYk

Jr.4+ 烈丈夫(C安治、S赤石、3前田、2田中、B青木)
非常に混みあうポンドは、曳波が残って漕ぎ難い。
漕技未熟なジュニアは曳波に翻弄されてバランスが悪かった。
先ずはドライブを確り出す事。その上でバランスを安定させて艇速を伸ばそう。
明日以降は荒川で2-:鶺鴒との並べあり。元気を出して鶺鴒と切磋琢磨しよう。

  • 6km漕 x 2: Ave.2'14.4/500m, SR17.6, 2000mSS換算:8'27.8, η52.9%, CAL値:0.993→0.985

https://youtu.be/Z0qjfbQtk1c

4X 滔天(S日比谷、3相原、2清水、B池崎)
日比谷が整調を漕ぐとドライブの加速感が出て、比較的艇速が良く出る。
しかしながら、日比谷はドライブ中の右手と左手の位相差が大きい。即ち、ドライブで右手が先行し左が遅れる。この左右のドライブ前後差がキャッチからフィニッシュまで続くので左右でフィニッシュ角が異なるという問題が発生している。
この結果、左手は斜め45度下にタップダウンする懐の余裕があるが、右手はリリース時に胸に触ってしまっているため、タップダウン段差を取ることが出来ずその場で手首を回してフェザーする形となっている。結果、リリース時に右手のブレードがクリーンにリリース出来ず、離水後に水面とブレードのクリアランスが殆ど無いという非常に不安定なフィニッシュとなっている。
これを修正するには右手と左手の位相差を無くし、左右の手の上下差のみでクロスオーバーする漕ぎ方とし、フィニッシュは両手同時に同じ段差を持ってクリーンにリリースする必要がある。しかし、これまでのシングルスカル乗艇で、前述の様な不正な動きが癖となってしまっており、なかなか修正が効かない現状にある。
整調として操舵もせねばならず、漕ぎも修正するとなると一杯一杯となっている模様。良いドライブのイメージを持っているだけに、ハンドルワークの癖が残念である。
しかし、少々時間が掛っても癖を直そう。

  • 6km漕 x 2: Ave.1'56.0/500m, SR18.4, 2000mSS換算:7'08.7, η70.6%, CAL値:0.981→0.986

https://youtu.be/uI3D6mk8MSk

2+ 月影(C和泉、S田中、B岡本)
日曜日から岡本が体調不良。今朝も6kmを1本漕いで揚艇した。
Ergoのフォースカーブは概ね似た様な特性を示している。しかし、実際の乗艇ではこれにキャッチ&フィニッシュでのブレードワークというテクニックの問題が入っている。
整調の田中は、概ね癖が無く、ブレード一枚水平に淀みなく押し続ける事が出来ているが、バウの岡本はキャッチで上体を起してエントリーするため、フィニッシュハーフでボディースイングが効かず、結果腕だけでハンドルを下げながらフィニッシュするため、フィニッシュハーフでの押し切りが弱い。
2+艇は艇速の遅い艇種なので、フィニッシュに向けて加速する様なドライブが要求される。
この点で二人のドライブイメージが良く合致出来ていないことろが現状の課題。

  • 6km漕 x 1: Ave.2'12.5/500m, SR20.2, 2000mSS換算:8'20.5, η69.7%, CAL値:陸上タイムを計測せず

https://youtu.be/oFB9F1SwEDo

2- 鶺鴒(S服部、B翁)
このペアは動きがスムーズで良く艇が走っている。
今後、インカレで決勝進出&メダル獲得を達成するには、低レートUTだけでなく、中間レートやレースペースでも良い漕ぎが出来る様に確り取り組んで行こう。

  • 6km漕 x 2: Ave.2'07.0/500m, SR19.7, 2000mSS換算:7'49.2, η72.1%, CAL値:0.959→0.958

https://youtu.be/iP-0pvrAVsg

M1X N田
混雑するポンドでの乗艇で、荒川での良い水面の様に艇速が出せず、気分よく漕げなかった模様。
その憂さ晴らしで乗艇中や展開中に”ギャー”や”アー”と言う喚き声で絶叫していたが、コース沿いのマンションなどの住民にとっては不快な騒音でしかないので、今後はこのような事の無いようにしよう。
しかし、艇速実績を見るに喚き声を上げるほどの低いパフォーマンスではなかった。

  • 6km漕 x 2: Ave.2'12.3/500m, SR20.1, 2000mSS換算:8'02.9, η77.4%, CAL値:0.967→0.969

https://youtu.be/e_U6p3kFOOo

K林
混雑していたので、水面にはうねりや曳波があったので漕ぎ難かったと思う。
ドライブでの体の飛ばし方は、非常に良いので、今後はフィンガーターン、目標を良く見て真っ直ぐ進めるなどの基本テクニックを一つ一つ改善してゆこう。
普段使用のコンタクトレンズを使っているとのことで、矯正視力でも0.7程度しかない模様。
矯正視力で1.2程度無いと、遠くの見通し板や目標物が良く見えないので、どの強い、乗艇用のコンタクトレンズも手配してレースで使用しよう。

  • 6km漕 x 1: Ave.2'33.0/500m, SR18.2, 2000mSS換算:9'37.8, η63.4%, CAL値:0.961→不変

https://youtu.be/Nb_obF4UNxU

他大の動画
https://youtu.be/xG5T90KhuEo