Oyajisculler's blog

(おやじスカラー戸田便り)

エイト並漕、1本目は2ndクルーの勝ち

oyajisculler2017-06-08

今週、対校エイト:天寵の艇速が劣化している。今朝は整調:Y本、バウ:O本に入れ替えて、パフォーマンスの変化を試してみた。
また、今朝はエイト2艇の岸けり時刻を合せて、エイト2杯(天寵と無限)で、6km 低レートUT漕 x 2を並漕した。

天寵が先に岸を蹴り、無限が後で岸を蹴ったので、モーターで無限のW.Upを伴走して大曲まで向かった。
1本目は大曲〜秋が瀬〜大曲の形で並べる旨、予め両クルーに伝えてあった。即ち、集合地点は大曲。
しかし、無限が大曲に到着すると天寵は、大曲の500m上流に止っていた。
ハンドマイクで、天寵に、大曲まで戻る様に指示。
2艇で秋が瀬に向けて6km漕1本目をスタート。今朝は南風2〜3mであり往路は少し波が出る順風。
ハンデは1艇身。但し、無限がIN,天寵はOUTであり、実質のハンデは2艇身程度。

スタートすると無限が艇速を1'45"/500m(SR20)まで上げて逃げ切りを計るのに対して、天寵は1'49"/500m(SR18)の鈍足スタート。
並べであり、距離に関わらず、スタートで飛ばすのは必須の手段。また、順風なのだから、少なくともスタートから1'45"/500mを切る艇速を出すのは当たり前の事だが、今朝の天寵はこれが出来なかった。とういうか、やる気が感じられなかった。

無限の方は、往路順風でグングン飛ばし、秋が瀬鉄橋手前では艇差を3L近くまで広げ、往路は逃げ切り。
秋が瀬高圧線で折返し後では、改めて1L差でスタート。スタート時に無限は針路を秋が瀬鉄橋に向けてからスタートしていたが、天寵のスタート時の針路は大回りする方向を向いており、漕ぎながら舵を切って舳を鉄橋方向へ向けていた。

復路は逆風。体力に勝る天寵は、逆風では有利。
2本目は鉄橋を通過するまでに差を詰めていた。
秋が瀬鉄橋下流のカーブでは、天寵がアウトから無限を追い上げ、カーブを抜けるところで並んだ。
その先は大曲まで直線故、天寵が無限を引き離して水を明けるべきところだが、結局、水を明けるには至らず、半艇身程度の差でゴール。

水温は、秋が瀬21.5℃、大曲:22℃、リバステ23℃

1本目は6km平均の艇速で見ても2ndエイトの無限が対校エイト天寵に勝った。
無限の頑張りは評価に値するが、これに負けた天寵は、まったく不甲斐ない。これではインカレベストエイトは望めない。

5分休憩し、2本目は大曲から下流に向けて6km漕。ハンデは3L差。
2本目は大曲から笹目までの間は斜め逆風。
天寵は1本目が全くダメだったが、2本目はスタートから飛ばした結果、漁船係留所前(スタートから1500m付近)で無限に並び抜き去った。
無限は1本目で出し切ったか、2本目はあっさりと抜かれ、抜かれた後は水中のドライブが緩んで艇速を大きく落とした。

エイト2艇の6km漕 2本の艇速は以下の通り:

  1. 天寵:1本目:1'49.1/500m, SR19.8, 2本目:1'50.3/500m, SR20.2, 2本平均1'49.7/500m, SR20.0, 2000mSS換算6'45.7, η71.5% (平均艇速は、概ね昨日と同じ)
  2. 無限:1本目:1'48.6/500m, SR20.2, 2本目:1'55.3/500m, SR20.1, 2本平均1'52.0/500m, SR20.1, 2000mSS換算6'54.0, η74.2%(平均艇速は、概ね昨日より2秒弱改善。やはり並べると速くなる)

天寵の効率は今朝乗艇した5艇の中で最も低い値だった。

今朝は、コーチが2名しかいなかったので、コーチングモーターは1艇のみ。付きフォアとシングルスカル2艇のコーチングは、エイトが笹目橋下流の定点往復水域に戻ってから行った。

N田は今朝も5:10岸蹴りで7:10過ぎ揚艇の120分乗艇。メニューは7.5km UT漕 x 2。N田の乗艇マイレージは現在、東大で最も長い。
ボート競技では、Mileage makes a championであり、N田は6月に入って徐々にUT漕の艇速、効率が上昇中。
今日は南風、即ち、横風が強い少し漕ぎ難いコンディションだったが、昨日とほぼ同じ艇速が出ていた。
今後改善すべきは、(1)フィニッシュで両肘をハンドルと同じレベルまで高く保ち、(2)フィンガーターンでフィニッシュ有効レンジ拡大、(3)骨盤と背中を一体にしたボディースイングを実現し、更に効率の良い漕ぎを実現すること。

  • N田7.5km x 2: Ave.2'11.4/500m, SR20.0, 2000mSS換算7'59.4, 効率82.7% 定点水域の水温23℃。

女子の方は、K林が体調不良故、E澤だけが1X乗艇。
E澤はキャッチで上体を少し煽ってしまう癖あり、フィニッシュハーフでのボディースイングが今一つパワフルさが出せず、フィニッシュに向けた加速感が出し切れないこと。
少し改善方向はあるものの、もっと確りとフィニッシュに向けて突き放したい。

  • E澤6km UT: Ave.2'29.1/500m, SR19.0, 2000mSS換算9'23.1, 効率71.8% (昨日のK林艇速:2'28.5/500mと略横並び)

付きフォア:木鶏の6km漕 2本目は戸田橋〜笹目橋間往復で実施。2本目の漕ぎを少し伴走してコーチングした。
今週はC:I田、3番をS本→A原に変更し、艇速が改善。概ね、東商戦クルー並みの艇速が出せる様になってきた。

  1. 6km漕 x 2: Ave.1'59.7/500m, SR20.2, 2000mSS換算7'22.4, η78.0%

<写真>

 5時55分。大曲から秋が瀬に向けて、6km漕1本目の往路。天寵に大きく水を明けてリードする無限。
 6時09分。6km漕1本目の復路。秋が瀬鉄橋下流のカーブ。インカーブで粘る無限。
 6時12分。秋が瀬下流のカーブを抜けたところで半艇身リードの天寵。
 6時13分。一旦、逆カンバスまで差が開いたが粘る無限。ここから半艇身まで追い上げた。
 6時22分。6km漕の2本目。ハンデ3Lの差をグイグイ詰める天寵。2本目の序盤は良く飛ばしていた。
 6時24分。外環自動車道下流のカーブ手前。2/3L差まで詰まる。
 6時25分。漁船係留所前で横並び。

 6時41分。6km漕 2本目復路の無限。4人の漕ぎは改善しつつある。
 同上。
 7時01分。E澤の6km漕ラスト。最後はフィニッシュに向けて加速するイメージが改善していた。