Oyajisculler's blog

(おやじスカラー戸田便り)

ピン(クラッチ軸)の外傾1度:

”フィニッシュまでブレード一枚水平に押し切る”ことを冬場からずっと指導してきたが、フィニッシュハーフでブレードが浅くなる傾向が治らない。
ピンの傾斜は、昔は、前後傾0度、外傾1度を基本としていたが、海外のトップクルーが外傾0度としているので、東大も0度を基本に見直した経緯がある。

しかし、リギングと言うのは、選手の体格や技量、漕ぎの癖に応じて臨機応変に調整することが基本だ。

そこで、ピン(クラッチ軸)に外傾1度を付けて、フィニッシュでブレードが浮きにくくさせようと思う。
(誉は既に外傾が1度程度ついている。女子の2X艇:Spicaも1度プレート装着済み)

ピンに外傾を付ける方法について:

1 .3脚リガー(三四郎、木鶏など):
リガー本体と船体の接合部に、1度の角度板(ウェッジプレート)を取り付け、リガー本体を1度外傾させる。
尚、1度傾けるとハイトが約1cm下がるので、取り付け穴を1個下の穴を使うなどしてハイトを調整し直す必要がある。
 三四郎に取り付けたウェッジプレート
 同上

2.ウィングリガー(天寵など)
ピン(クラッチ軸)をリガーフレームに固定しているボルト・ナット部のワッシャーに1度の角度ワッシャーを挿入してピンを外傾させる。角度ワッシャーはいろいろタイプがあるが、要は1度傾ければ良いので、どのタイプのワッシャーでも良い。
 フィリップ純正の外傾調整用角度ワッシャー
 桑野造船製の角度ワッシャー(前後傾調整にも使える)

以上