Oyajisculler's blog

(おやじスカラー戸田便り)

インカレ前期準備期の終了

oyajisculler2016-08-04

今日はインカレ前期準備期の最終日。
最終日の締めとして250m x 12のスプリントトレーニングを実施。
レート制限は設けず、艇速重視とした。
今朝の荒川の水温は28.5℃。朝から強い日差しが照りつけたが、5時半の岸けりの頃は上流から涼しい風が吹き、水上は暑くはなかった。

目標艇速は、

  • 無限: 1'20.7/500m, 効率108%、2000mSS換算:5'50"
  • 淡青: 1'23.2/500m, 効率105%、2000mSS換算:6'01"

大曲の上流1300m付近から下流に向けて12発を行うこととした。

岸けり後、無限が先に行ったので、淡青のW.Upに伴走し、コーチングした。7番:O翔はフィニッシュのバックスイングと腕引きをもっとダイナミックに行いたい。
W.Up中は、丁度新人クォードのW.Upと同じタイミングとなった。

スタート地点に到着後、折り返してメニュー開始。

1発目は静止スタート。
無限の1発目艇速は1'20.6/500mで、丁度目標艇速オンライン。これに対して淡青は1'25.8/500mと遅く、250mで1L近い差がついた。
2本目以降は半艇身差のハンデを付けた。
無限は2本目から4本目までは平均1'23"/500mと、艇速が落ちた。これに対して淡青は1'25"/500mと1本目の艇速をキープ。ハンデを半艇身としたが、無限のライトワークが遅く、スタート時にはいつも1L程度の差がついて、2本目以降、ゴールで無限は淡青に追い付けない状況が続いた。
この結果、淡青は調子が上がり、逆に無限は調子を崩した。無限は繋ぎのライトワークがグダグダで、淡青に離される形となり、レスト中、淡青が何度もイージーオールを掛けて待つ形となった。こうなると無限は完全に”負けのスパイラル”陥り、ついには艇速で淡青に負ける形となった。
これではどうにもならないので、ラスト3本は、ハンデ無しの横並びで実施。
ラスト3本の艇速は2艇ほぼ横並びだった。

2艇のパフォーマンスを比べると:

  • 淡青:レンジが短いながらも、フィニッシュハーフで鋭くボディースイングして艇を加速する漕ぎが出来ていた。この結果、リズムが良くなり、250mの距離の中でも後半に失速することなく、ほぼ一定の艇速で走る事が出来ていた。
  • 無限:エルゴ2000mのタイムで淡青より8秒速いので、序盤のトップスピードは淡青を圧倒していた。しかしながら、8人のドライブのリズム、特にフィニッシュ押し切りのボディースイングや腕引きのイメージが合っておらず、本数を重ねる毎にドライブスピードが劣化。また、繋ぎのライトワークの質が悪いので、レスト中に淡青に引き離されて更に悪循環へ。ライトワークに関しては、水中の出力を上げずとも、1本1本フィニッシュに向けて加速する様な漕ぎにする必要あり。この当り、日々の乗艇から確り取り組む必要がある。また、当然ながら、脚・腰・腕のドライブのシークエンスや体の動きはレースペースもライトワークも同じにする必要がある。

<写真>
 5時46分。W.Up中の淡青。
 5時54分。淡青。奥に見えるのは無限。
 6時03分。大曲を超えて上流に向かう淡青。フィニッシュ押し切りのボディースイング&腕引きは良いイメージになりつつある。
 6時12分。竹林から秋が瀬鉄橋方向の水域。鏡の様な水面。
 6時24分。250mの3発目。この辺りまでは無限(奥)の艇速の方が勝っていた。
 6時36分。250mの8発目辺り。この辺りからハンデ無しで実施。無限はスタートで出るが中盤以降にドライブが一気に落ち、ラストで淡青に追い付かれる展開に。
 6時40分。手前:淡青。
 6時43分。手前:無限。

<動画>
無限
250m x 12の平均艇速:1'25.2/500m SR42.3、効率:91.6%、2000mSS換算:6'10.1
ドライブ終盤のボディースイング&鋭い腕に引きによる艇の加速のイメージが弱く、良いリズムが出せていない。
まだまだ、これから。
https://www.youtube.com/watch?edit=vd&v=jfz-quLRhIs

淡青
250m x 12の平均艇速:1'25.4/500m SR41.0、効率:97.4%、2000mSS換算:6'11.1
ドライブ終盤のボディースイング&鋭い腕に引きによる艇の加速のイメージが良く出せていた。この結果、中盤以降の失速が無かった。
有効レンジ、特にキャッチレンジを伸ばせばもっとパフォーマンスが向上する。
https://www.youtube.com/watch?edit=vd&v=J6Phryv2U9Y

尚、下流域で250m x 12を行っていた付きフォア:凌雲が良いパフォーマンスを出せていた。
残念ながら動画が無いが、平均艇速:1'33.4/500m(無風換算)、SR37.5、効率:104.2%、2000mSS換算:6'45.4