ラフコンでのエイト並漕

oyajisculler2016-02-14

今朝は強い低気圧が日本海を東北東に進み、東海地方から関東地方に掛けて強い南風が吹いていた。（これが今年の春一番となった）
天気予報では南の風5mという事だったが、戸田では6m程度だった様に感じた。
朝起きて直ぐに学生コーチが荒川に状況観測に行ってくれた。
状況の報告は以下の通り：

南の風が強く、土手の頂上ではかなり強めで小艇が超えるのは厳しい状況。
南風は荒川に対して横風なので、水面は少々チャプチャプしているが、白波が立つような状況にはなっていない。

という事で、今朝の荒川出艇は、大艇のエイト二杯のみとし、シングルスカルやダブルスカルはポンド出艇に切り替えた。

気温は15℃近く(水温は12℃）あり暖かいが、小雨が降っているので強い風と相まって体温を奪われる。
種々勘案の上、エイト2杯の並漕のメニューは、当初の秋が瀬大M字往復ではなく、戸田橋の岸けり場と大曲間を往復する形での2杯並漕に切り替えた。

メニューは以下の通り：

5時45分に岸けり、W.Up
6時30分より、岸けり場前から上流方向へ向けてパドル30本（3本＋30本）x 10 レスト1分、SR32。
大曲で、#2を入れ替え
大曲から下流方向へ向けてパドル30本（3本＋30本）x 10 レスト1分、SR32。
岸けり場前でコックス入れ替え
岸けり場前から上流へ向けて3km漕（SR30)
笹目水位塔前で#4を入れ替え
水位塔前から下流へ向けて3kmSR30)
CD &　揚艇。

風は強いものの、横風なので風浪が発達することはなく、水面に白波が立つような事はなかった。
但し、風下の埼玉側岸寄りの水面は、かなりチャプチャプしていた。

そこで、コックスには出来るだけ川のセンター付近を航行する様に指示した。
南風が強いので、真っ直ぐ目標に向けて進めていると、風下側に流される。この辺りも良く頭に入れながら進める必要がある。
最初の短漕インターバル漕では、時々、必要に応じて風上側の東京サイドに寄せるコース取りをさせた。

可なり強い横風で風下側のサイドに艇が傾き漕ぎ難い状況。一杯のみの独漕練習ではグダグダになってしまい、あまり良い練習にならない。
しかし、エイト2杯の並漕なので荒れたコンディションに関わらず追い込んで良い練習ができる。

春先は、今日の様な荒れた天候の日が多くなる。また、東商戦のレース当日も昨年の京大戦の様な酷い状況になる可能性もあるので、今日の様な荒れたコンディションの中でも乗艇して練習を積んでおく必要がある。何事も経験だ。

今回は、コックスを入れ替えてのシートレースを行った。荒れた天候なので、早朝の時間帯に荒川に出艇していたのは東大エイト2杯のみだった。そこで、コックスを入れ替えての3kmでは、岸けり場から笹目橋方向へ向けて、牽牛ボートレースの様に川幅一杯をフリーレーンとして、競漕させた。
後方から見ていると、天祐の方は序盤、有利なインカーブギリギリを狙っていたが、折からの横風に煽られて埼玉側の岸に寄り過ぎて危険な状態だった。また、風下側の水域は波が高いので、必ずしもインカーブが良い訳でも無かった。この間に川のセンターサイドを進む三四郎がスルスルとリードしていった。
この序盤でのコース取りで三四郎がリードし、水位塔付近のゴールでは１L差で三四郎が勝っていた。乗り換え前のパドル短漕復路では、天祐が勝っていたので、T畑は乗り換え前後で両方共に勝った。即ち、コックスの差で並べの勝敗が入れ替わったということ。T口はコース取りや、勝負どころでのクルーへの指揮で、まだまだ改善すべきところがあるということだ。

エイトを使ってのシートレースは、今回初めて行った。
一体、差が付くかどうか確信はなかったが、今回やってみて、エイトの内、１シート変えただけでも差が出るという事が分かった。
何より、拮抗する2杯のエイトの並べなので、コンディションの良否に関わらず、互いに意識しあって強度の高い練習が出来る点が良い。
次週以降もエイトを使ってシートレース形式の2杯並漕を行う予定。

＜写真とコメント＞
　6時31分。荒れる荒川。パドル30本 x 10 x 2　並漕スタート
　6時37分。短漕インターバルの往路。リバーステーション前。かなりチャプチャプしていた。
　6時43分。笹目橋を過ぎると風向が横風となり、波は無くなった。
　6時45分。彩湖水門前付近。
　6時51分。外環自動車道の少し下流。
　7時20分。大曲で＃２を入れ替え。パドル短漕インターバルの復路。リバーステーション前。
　7時41分。岸けり場前でコックスを入れ替え。3km漕の一本目序盤。T畑コックスの三四郎がリード。
　8時02分。笹目橋手前で#4を入れ替え。。3km漕2本目の序盤。手前は遅れた天祐。
　8時03分。3km　2本目の中盤