Oyajisculler's blog

(おやじスカラー戸田便り)

エイトの順位決定戦;

昨日の準決勝で最下位となり、我が母校の後輩クルーは順位決定戦に回った。W.Upの様子を見ていると、以下の2点の問題が見られた。

  1. 静止スタート5本、特に1本目が、ソロソロとノーワークの様な弱い押し方になっていた。止まっている艇を加速する訳なので水中は強ければ強い程良い。正にF=M*aだ。しかし、難しい静止スタートをミスなく無難に漕ごうという意図が見受けられた。これではスタートダッシュは望むべくもない。
  2. コンスタントのストローク1本1本の押し方にユニフォーミティーが見られずバラバラ。見掛け上はキャッチでのエントリーやフィニッシュの抜きのポイントは合っている様に見えても、最も重要な水中の押し方、即ちフォースカーブ(我が校の言葉では、ストロークポイントという)が漕手毎に異なる様だった。これでは艇はスムースに進まない。

という事で、昨日の酷いレース運びが繰り返されるのかと心配しながらスタートを待った。
1Qではライバル京大が1艇身近いリードを奪う。少々無理して堅くなっていたが、素晴らしいスタートダッシュ。一方、後輩クルーはスタートダッシュが弱く、又もリードされた。
しかし、後輩クルーは1Q以降の漕ぎが昨日とは全く違った。大きな漕ぎでガムシャラにガンガン押しまくっていた。やはり本番レースでは漕ぎの良さ云々を悩むより、思い切り良く力を出し切る事が最も重要だ。
1000mまでは徐々に差を広げられていたが、1250m付近から序番で飛ばし過ぎた京大の漕ぎがバタバタになり、艇速が一気に落ちて行った。これを捕らえる様な形で、後輩クルーが徐々に差を縮めた。ラスト250mで未だ半艇身弱の差があり、抜ききれるかどうかと言ったところ。相手も力を振り絞る様に逃げる。しかし、ラスト100mからの怒涛のラストスパートで2艇が雪崩れ込む様にしてゴールイン。両クルー共にどちらが勝ったのか分からず。ガッツポーズが取れない。5分程後で僅かの差で後輩クルーが勝ったとの情報が入った。良かった。OB一同、ニコニコ顔となった。