Oyajisculler's blog

(おやじスカラー戸田便り)

LM8+:

この種目は、イタリアと日本の2杯のみしかエントリーしておらず、最下位でも銀メダルというレース。レースは事前に行われたエギジビションレースの結果そのままで、イタリアがスタートから飛び出して、そのまま日本をドンドン引き離して、最後は10秒差を付けてのゴール。日本はラストQこそ少し意地をみせたが、全く見せ所無く力負けのレースだった。差が大きく、少々トーンダウンしたレースだったので、イタリアクルーと日本クルーの漕ぎを冷静に見比べることが出来た。イタリアの漕ぎはキャッチでブレードが入ると、最後のフィニッシュでブレードが抜けるまでブレードが確り水中に入っており、ブレードが全く見えない。一方、日本の漕ぎは、ミドル辺りから、ブレードが徐々に抜け始め、フィニッシュではブレードを離水するというより、徐々に浅くなって引ききったら、ブレードがペロンと既に抜けていたという感じだった。この影響だろうが、ミドルからフィニッシュに掛けての加速感が全く違っていた。また、表彰台で日本とイタリアクルーの体格を見たが、身長は寧ろ日本のクルーの方が高かった。しかし、イタリアクルーは脚が太く、横幅がある様に見えた。やはり体力負けだろう。
余談だが、メダル授与を終え、国旗掲揚の場面でイタリア選手が皆、自国の国歌を高らかに歌っている横で、日本のクルーは、これを完全に無視して、カメラマンの要望に答えて、ポーズを取ったりの馬鹿騒ぎをしていた。観客も優勝したクルーに敬意を表して起立しているのに、日本の選手の馬鹿丸出しの光景。非常に残念であると同時に、日本のボートは力だけではなく、エチケットの面でも、まだまだ世界選手権で活躍する所には来ていないなとつくづく感じた。LM8+クルーの諸君には大いに反省して欲しい。

土曜日のレースが終わった後、川辺に移動。ナックルを一杯借りて川辺漕艇場を1周した。昼間見た世界選手権の強豪クルーのミドルからフィニッシュに掛けての加速感を、ナックルではあるが、ちょっと試してみるつもりで漕いだ。川辺で漕ぐのは初めてだが、なかなか雰囲気のある良い水域だと感じた。今度仲間内で、今度また来ようということになった。夜は夕食後、仲間と一杯やりながら、ボート談義に花が咲いた。

以上