Oyajisculler's blog

(おやじスカラー戸田便り)

フィニシュ押切の強調・加速

oyajisculler2016-09-13

ここ何年も東大クルーの課題であるフィニッシュ押し切りの弱さとフィニッシュ有効レンジ短さ。

今朝の無しフォアの並べ(vs H政大)及びエイトの並べ(vs K応大)でも、これが露呈した。

今回、二つの並べ共に、対戦相手が強かったというより、東大が中盤のコンスタントで失速して自滅する展開。
中盤で対戦相手との漕ぎを見比べると一目瞭然。
東大クルーはコンスタントに入ると、我先にとミドルからブレードを浅くし、フィニッシュ押し切りの美味しいところでブレードをスリップさせ、シャフトの撓りを空中で空振りさせてしまっている。これでは艇は加速しない。
フィニッシュ時の艇速が遅いため、フォワードで艇が走らず、1本1本重ねる毎に相手に置いて行かれる展開。
どうも、フィニッシュ押し切りに向けてブレードに体重を載せて加速しながら押し切るというドライブのイメージが欠落している。

これを習得させるために低レートのUTをやらせているのだが、今一、取り組みの意味が理解できていない模様。

戸田コースで漕いでいる他校クルーを見るに、フィニッシュハーフでの有効レンジが長く、最後まで艇を加速しようという明確な意図が見える。

幸い、東大クルーの中でも、フィニッシュ押し切りを強調しようと取り組んでいるクルーもある。
付きフォア:舞姫や、クォード:滔天クルーは、フィニッシュハーフでブレードに体重を乗せて加速しようと意識して押している。

ということで、フィニッシュハーフでの加速、フィニッシュ有効レンジ拡大の取り組みは、意志さえはっきりすれば、東大クルーでも取り組める。

インカレまで、残り少ないが、レースで良い結果、パフォーマンスを発揮するため、今後、レースまでの期間、フィニッシュ有効レンジの拡大と、艇を加速する様に押し切るフィニッシュに取組もう。

フィニッシュハーフはブレードが浅くなりやすい。浅くなってブレードがスリップすると有効レンジが短くなる。
ブレードが浮きやすい漕手は、ワークハイトを1cm程度下げて、フィニッシュハーフで容易にブレード一枚キープ出来る様に対処しよう。

M2+
#S:Y本は、ブレード一枚、確り水平に押し切り、1本1本の出力向上を果たそう。
1000m x 2の平均艇速;1'58.1/500m, SR35.6 2000mSS換算8'04.2, 効率84.9%
https://www.youtube.com/watch?v=wcxpfjKO2Ko

M2X
もっと、1本1本強く押し、DPS伸ばそう。
1000m x 2の平均艇速;1'55.0/500m, SR28.5 2000mSS換算7'52.2, 効率67.7%
https://www.youtube.com/watch?v=JPUmrzYmkNg

M4-
もっと、フィニッシュハーフで確り押し切り、フォワード中に艇を進めよう。
1250m x 2の平均艇速;1'44.5/500m, SR35.7 2000mSS換算7'02.6, 効率80.4%
https://www.youtube.com/watch?v=KbXVC-C1bXI

M4+
4人の動きをピッタリ併せて、もっとバランスを取ろう。
1000m x 2の平均艇速;1'43.4/500m, SR35.3 2000mSS換算7'04.2, 効率84.7%
https://www.youtube.com/watch?v=-0dUN5bm-Vo

M4X
今朝はフィニッシュハーフでの加速感が改善していた。もっと4人で突き放そう。。
1000m x 2の平均艇速;1'39.3/500m, SR36.1 2000mSS換算6'47.6, 効率86.4%
https://www.youtube.com/watch?v=NGv9jSx5sEU

M8+
コンスタントに入ると、”我さきに”とブレードを浅くする癖がある。これっを徹底的に修正し、フィニッシュ押し切りまでブレード一枚、確り体重を載せて艇を加速しよう。
1000m x 2の平均艇速;1'31.3/500m, SR38.3 2000mSS換算6'14.9, 効率88.1%
https://www.youtube.com/watch?v=_UeykRBSPzM

新人4+
https://www.youtube.com/watch?v=E_wXwzyMLBY

Ox8+
https://www.youtube.com/watch?v=Im6UIOj4IYM

W2X
https://www.youtube.com/watch?v=2z1ZIWgq0ZI

以上