Oyajisculler's blog

(おやじスカラー戸田便り)

PS: 現役対校レースを見て

OBレース後に自転車で京大戦対校レースをスタートから観戦した。フォア、エイト共に言えるが、京大Jr.(2年生)は基本に忠実にブレード一枚を長く確り引いていた。これに対して東大Jr.の漕ぎは目を覆いたくなる程で、一体どうしたんだろうか?という位、下手な漕ぎだった。誰が何をコーチングしているのだろうか?といった感じ。

  1. 対校フォア:500m地点までは殆ど差がなかった。水中の押しの強さもほぼ互角か、或いは東大の方が水中自体は押している様に見えた。しかし東大の決定的な問題は、フォワード(FWD)中のブレードワークである。要するに毎ストローク毎にブレードを水面に押し付けながら「艇止め」をしているのである。(フィニッシュでブレードを離水したら、キャッチでブレードをエントリーするまでブレードで水面を擦ってはいけない=基本中の基本)これを見たら、ゴールでの艇差は容易に想像が出来た。一方の京大は、普通に漕いで、ただ東大が勝手に落ちて行くのを見ていれば良いという状態。これでは勝負にならない。
  2. 対校エイト:これもスタート前のW.Upを見ただけで大差がつくことが容易に想像できた。京大のJr.エイトはエルゴが強いと聞いていたが、実際にはクルー平均で6'52"55"程度であり大したことは無い。それより、エントリーからフィニッシュまでブレード一枚平らに長く押せており、確り基本が出来ていた。これに対して東大Jr.は、「あれ?何をいまさら両舷でノーフェザー漕ぎをしているのか?」と思ったが、暫く見ていると、中にはフェザーしているものもおり、単にフェザーワークが下手なのでフェザーできないという事実が理解できた。Jr.漕手では偶にフェザーが下手な者がいるが、これほど下手な漕手が揃っているのも珍しい。インサイドハンドの握りを少し巻き込み気味にしておけば、フェザー・スクエアリング共に楽に出来る。(例えば、世界チャンピオンである豪州2−の整調Tomkinsのインサイドグリップを見ると良い)グリップの持ち方は基本中の基本であり、出来ていない者がいたら、コーチは正しいグリップを教える必要がある。さて、レースの方は、水中ブレード一枚を長く引き、フィニッシュで座高を高く保ち、クリーンにブレードを離水している京大に対し、東大はブレードが一枚入らず、且つ山漕ぎでフィニッシュをWash Upしており、ブレードがスリップして水を引っ掻き回しているだけ、おまけにフィニッシュでバックスイングを大きく取りすぎて、座高が落ち込んでブレードがクリーンに離水できないのでリズムも出来ない。後はズルズル落ちてゆくだけ。Jr.クルーとしては良い漕ぎが出来ている京大に対して、上記の様なテイタラクの東大Jr.は殆ど何ら抵抗することも出来なかった。これでは対校レースにはならない。

最近、新人はスカルから入る。これはこれで良いことだと思うが、Sweepに移行するときに確りとSweepの漕ぎ方の基本をコーチングすべきだが、これが出来ていない模様。来年は雪辱をして欲しいが、今年度とおなじことをしていたら、同じような結果しか出ない。

以上