Oyajisculler's blog

(おやじスカラー戸田便り)

損傷部の状況:


このガンネルTOP下のカンバス損傷は、昨年10月の相模湖レガッタ前日、相模湖で発艇台に追突した時のもの。状況は上の図の通り。ライトワーク程度の艇速だったが、湖の真中に設置されたポンツーンのことをうっかり忘れて舳先から追突してしまった。全くの正面衝突だが、舳先には全く損傷が無かった。1X艇の運動エネルギーの内、8割を占めるのが漕ぎ手の体重で、ボートの場合はこれがローイングシューズだけで艇に固定されている。この衝突の場合、舳先が止まると、漕手の体が慣性で舳先の方向へ投げ出される。一方、最後は足が靴に固定されているため、腰をピンジョイントとして、上体の水平方向の運動エネルギーは回転運動に変換される。最終的に胸より上の上体が鉛直方向真下にガンネルトップに叩きつけられた。この結果、ガンネルトップの付け根になるカンバス部が変形(損傷)することでこのエネルギーを吸収した訳である。おやじはこの損傷を認識していたが、それほど酷いものではないので、半年程、そのままにしていた。昨日の乗艇後にこの損傷部を見たところ、若干損傷が広がっている様であり、この機会に修理することとした。