カンバス部に段差や亀裂が出来た損傷部分は、中のハニカムが潰れており、ハニカムFRPの厚みを保持する強度が失われている。これを補強するために中にレジン材を注入した。要領は以下の通り:
- 先ず、損傷部を手で触り、ハニカムが潰れている部分を探る。今回は写真にある段差の部分のみ。
- 次に電動ドリルでOuter skinに3mm程度の穴を明ける。この時、Inner skinに穴が空かぬ様に最深の注意をしながら明ける。穴の大きさは後述する注射器の先が当てられる程度の大きさとする。
- 穴の周囲をマスキングテープや新聞誌でマスキングする。
- ポリエステルレジンを小さなコップに取り、必要量(5%程度)の硬化剤を入れてよく混ぜる。
- 注射器にレジンを吸い込み、穴の中にレジンを注入する。
- 溢れ出たレジン材は早めにふき取る。
- 注入が終了したら、マスキングテープなど、不要なものは外す。
- 余ったレジンで、ストレッチャー周りのInner skinにレジンを塗布した。(Inner skinは塗装していない場合、紫外線でレジンが傷みやすい。早めにレジンを増し塗りするか、塗装した方が良い)
- 最後に余ったレジンは捨て、注射器、履けなどの道具はレジンが固まる前にアセトンを使って良く洗う。