Oyajisculler's blog

(おやじスカラー戸田便り)

戸田公園から艇庫に向かう:

昨日、大雪が降ったこともあり、やや不安はあったが天気予報によると日曜日は良く晴れるとの予想であり、予定通り戸田へ向かった。戸田公園駅を降り、艇庫へ向かう途中、路面が雪で凍結しているところが目立つ。気温はまだ氷点下の模様。特に国立競技場艇庫前は融けた雪が凍結してツルツルの状態。ウーン、問題は土手を越えるところか、と考える。艇庫に到着すると遠漕組は略全員揃っていた。しかし、本当にやるのか?という面持ちが伺える。「天気も良いし、浮かべてしまえば大丈夫!」というおやじの一言で、全員イソイソと支度を始める。

COXが土手の様子を確認、荒川へ向かう:

予定通り、遠漕を実施することは決めたが、土手越えに不安があり、COXに土手の様子を見てくる様に指示する。この間、おやじ達漕手組はストレッチングとエルゴバック台を行った。COXが帰ってきたので、土手の様子を聞くと、北向き階段は雪がそのまま残っており、滑らないのでOK、しかし、南向きの階段が雪が融けた水が凍結して危ないとのこと。最悪の場合は遠回りして斜面から土手を降りることを覚悟し、荒川へ向かう。丁度、遠漕と同じ時刻に乗艇練習するLBRCクルーが艇庫に来ており、彼らがオールの運搬と艇運搬の補助をしてくれた。これで随分助かった。岸蹴りする水面まで降りてゆくと水温(4℃?)の方が気温(1℃)より高いためか若干暖かい様に感じる。でも艇を見ずに浮かべる時に脚を突っ込むとやはり冷たい。

堀切に向けて岸蹴り、漕ぎ出す:

水上に浮かぶと陸上より暖かい。良く晴れているのと順風(北西)なので風をあまり感じない。戸田橋を過ぎフォアワークでW.Upしながら進む。順風ということもあるが、妙に速く進む。下げ潮に加えて、雪解け水の影響か、流れが速い様だ。赤羽の鉄橋に向かう途中でウェイクボードのモーターとすれ違う。この気温の中でウェイクボードをやろうと言うのは気が狂っているとしか思えない。戸田橋と赤羽鉄橋の間は護岸が垂直に切り立っており、モーターが波を立てた曳き波がなかなか消えないのと、強めの風もあり、途中、大きな波が立っていた。この波を食らい、本格的に漕ぎ出す前にバケツ1杯分以上の水が艇内に入った。排水用のスポンジを持ってきていたので、これで排水しながら赤羽鉄橋へ向かう。岸蹴りした時より北西の風が強まっており、行きは良いが帰りが厳しいなと思いながらライトパドルに入る。

堀切に向けて往路はスイスイ進む:

北西の順風と速い順流に乗り、往路はスイスイ進む。途中橋を通過して少し休むとあっという間に100m、200mと下流へ流された。風が強いので結構波が立っていたが、安定性の良い艇に乗っているので、それ程苦にはならなかった。漕ぎながら両岸の景色を見たが、雪化粧で、荒川とは思えない程、綺麗だ。土手に斜面に積もった雪の上をソリを使って滑る子供たちが沢山見えた。

堀切に到着:

堀切橋を通過し、小休止した。ここで綾瀬水門と堀切水門をクルーの皆に説明している少しの間に、あっという間に下流に流された。長く休んでいると体は冷えるし、流されてしまうので、早々に折り返して戸田橋に向かうことにした。下の写真は堀切水門横辺りで撮影したもの。水面がやや波立っていることが分かる。

折り返すと逆風・逆流でなかなか進まず:

折り返して漕ぎ出すと、案の定逆風・逆流が強く、なかなか進まない。これは参ったなと思って漕いでいたが、千住新橋を越えた辺りから風が弱まり、水面も波が無くなり漕ぎやすくなった。扇大橋を通過してから戸田橋までLP2分、ノーワーク2分のインターバルで向かった。

漸く戸田橋に到着午前の部終了:

約3時間強の遠漕午前の部31kmを漕ぎ終え、戸田橋に到着。揚艇し、サポーターに持ってきてもらった馬に艇を載せ、昼食を取りに艇庫へ向かう。巻頭の写真は午前の部を終えた時の記念写真。後ろに白く見えるのは雪。

昼食をタップリ食べ、約1時間で荒川に戻る:

艇庫に戻ると、早々に昼食を食べた。今日はシチュー、冷えた体には丁度良い。ユックリ休んでいると体が固まってしまうので、小休止した後、早々に荒川に戻る。午後の部は秋が瀬橋往復の18km。午後は午前中のクルーから2名入れ替わった。漕ぎ出すと、膝の裏辺りの筋肉が若干引きつって攣りそうになる。これはヤバイなと思ったが、W.UPで漕ぎ進むと直ぐに直った。笹目橋手前辺りからLP2分漕のインターバルで秋が瀬橋へ向かう。

秋が瀬に到着、思わず「近いな」と感想:

午後から南東の風に変わったこともあり、往路は順風でスイスイ進んだ。午前中に31km漕いだこともあり、あっという間に秋が瀬橋に到着。クルーの中から「秋が瀬は近いな」という感想が漏れる。下の写真は秋が瀬橋を越えたところ。

折り返して戸田橋へ向かう:

秋が瀬からの復路は少々パドルを入れる予定だったが、足腰の疲労が激しい事もあり、これは止めてLP2分のインターバルを継続することにした。後半、疲れが出てきたためか、バランスが不安定になりだした。笹目橋を超えてから、フォアワークで下記2点を再確認した。

  1. フィニッシュ引き切りからハンズアウェー、ハンドル膝前までをワンモーションで動かす。特にフィニッシュ周りはハンドルを丸く動かす様にする。=フィニッシュで止まらない。
  2. ハンドル膝前からキャッチ前にかけてのGlidingを良くコントロールし、バランスをキープする。特にキャッチ前のハンドルの動きをユックリさせる様にする。キャッチ前に速い動きはバランスを崩す原因となる

最後に戸田橋手前までLP2分のインターバルを実施。フォアワークの効果もあり、最後のLPはバランスも良く、気持ち良く漕ぐことが出来た。

社会人クラブの遠漕について:

今回、遠漕を行ったが、冬場の遠漕もなかなか良いなと思った。尚、遠漕の留意点は以下の通り。

  1. 事前に良く計画を立て、参加者およびサポーターに計画を良く伝えておく。(今回は、事前に概要をメール連絡すると共に、詳細は1月19日のログに纏めた。)
  2. 使用する艇は日頃から良く整備しておく。
  3. 遠漕する水路に精通したCOXに舵を取ってもらう。
  4. 参加者全員、体調を整えて参加する。
  5. COXは、携帯電話を持参し、要所で陸上サポーターと連絡を取る。

今回は、雪の影響が心配されたが、予定通り完漕できた。漕ぎ終えてシャワーを浴びサッパリしたところで、参加者で一杯やって帰路についた。
50km漕は大変だが、堀切往復の31kmだけなら、通常の練習の一環でまたやっても良いと思う。
以上