昨夜は深夜まで学生と懇談。
午前中、名島川でダブルスカルを漕ぐのに寝不足では拙いので、学生の早朝乗艇を見るのは諦めた。
一方で、学生が5時過ぎに乗艇するために合宿所内で動き出すと目が覚めてしまった。
という事で、艇庫の前の護岸に出て学生が漕ぐ姿を遠巻きにみた。
しかしながら、川幅が広いので、ボートは岸から遠く、漕ぎの詳細は見る事が出来なかった。
7時頃に学生諸君は揚艇。殆どの学生は1限に出席するため、7時半頃には艇庫を出る必要あり。
しかしながら、初めての水域(名島川は鉄橋が多い)でシングルスカルで出艇するのはリスクが大きい。
そこで、文系の学生(午後からの講義に出ればよいとのこと)にお願いしてダブルスカルで出艇することにした。
この学生は、3年生の村上君(東筑高校ボート部卒)。
彼が揚艇し、朝食を取り、一時休憩してから出艇した。
ダブルスカル出艇前に私と村上君は、以下のリギング設定とした。
即ち、
- オール全長:285.5cm, インボード:86cm
- リガースパン:159cm
- ワークハイト左右差:25mm (九大では通常、5mmから10mm差とのこと)
- Pin to heel: 33cm + (身長-180cm)/2
さて岸蹴り。
先ずは、W.Up。メニューは、No feather Finish work 1000m程度(Finishチャボ、腕漕ぎ、上体漕ぎ、finish 1/4 .... Full Range), No Feather catch work 400m程度(Catchチャボ、Leg Drive 10cm ...Full Leg, Leg+Body, Full range)、パドル3本+10本 x 2、静止スタート練習
以上の後、Pause at the Finish付き低レートUT漕(SR16〜SR18)
UTではレートを落として、1本1本長く・強く・フィニッシュに向けて加速し続ける様に意識して漕いだ。
学生にとっては初めての加速を強調した動きだったため、最初は戸惑ったとのこと。しかしながら、漕ぎ進める内に順応してきて、トータル10?漕ぐ内の後半はドライブの加速感がシンクロしてスムーズに艇が走った。村上君は楽しく乗艇出来たとのことだった。
11時には艇庫を出る必要があるという事だったので、10時過ぎに揚艇。
着岸すると、九大OBの北川さんが待機していて、村上君と交代でダブルスカルを漕ごうとの申し出あり。
折角の機会なのでバウに乗って頂き、再び岸蹴り。
手短にW.Upメニューを入れた後、低レートUT漕を漕いだ。1kmほど漕いだところで揚艇しようとしたところ、漸く体が温まってきたところなのでもっと漕ごうとの要望あり。
3?ほど追加で漕いだところで揚艇。ご満足頂けたとのこと。
名島川の艇庫は河口から1km程度のところにあり、少し海のうねりが影響するが、上流の鉄橋を超えると海のうねりの影響は全くなくなり、漕ぎやすい水域が得られる良い練習水域と感じた。
<写真>
九大艇庫前の名島川
9時過ぎ。出艇前にリギングする相方の村上君。
私のオール(東大ライトブルー)と九大のオール。九大は昔、東大OBがコーチングしていた関係で東大のライトブルーを濃くしたようなブレードカラー。
9時半頃。岸を蹴ると雨が本降りに。
名島川の鉄橋。鉄橋は低く水面に近い。また、橋脚の間隔が狭く、通り抜けるのに注意深さが要求される。
9時50分頃。鉄橋から2kmほど上流にある橋で折り返し。
10時頃。下ってきて鉄橋通過。鉄橋が3本連続している。
10時10分頃、博多港が見える橋で折り返し。