Oyajisculler's blog

(おやじスカラー戸田便り)

シート座面をCroker製に換装

oyajisculler2016-09-29

2007年に購入した豪州Sykes社製のシングルスカル。今年でまる9年使った。この間、主にバランス改善と足のホールド感改善の目的でストレッチャーをSRDシステムに換装したりした。
2010年4月 SRD試漕の為の装着。

以前から乗艇中にやや違和感があったのがシートの座面。何か尻が座面のセンターからずれている様な感触がある。
これが原因かどうかは不明だが、以前から右腰に違和感があり、今年の4月末にはついにギックリ腰と座骨神経痛を発症し、1ヶ月ほど乗艇できなかった。

6月以降は週1回程度の頻度で乗艇を再開しているが、乗艇後に右腰に違和感がある。
先週のインカレ大会中に桑野造船のテントがあったので、顔を出し、何か新しいパーツ類は無いかと見回したところ、Croker製のカーボンFRP座面のサンプルが置かれていた。
前述の通り、シート座面の交換を考えているところだったので、話を聞いてみた。

カーボンFRP座面に関する豪州Croker社の製品情報サイトは以下の通り。
http://www.crokeroars.com/seats

Croker社は、オールの専業メーカーだが、骨盤(坐骨)幅の広い女性用シート座面の製品化をしたとのこと。女性用だけでなく男性用も同時に製品化して販売している。
桑野造船は日本でのCrokerオールの代理店をしているので、いち早くこの新製品をインカレ会場に持ち込んだ模様。試しに座った感じは良かった。

この新製品を既に使っている選手は国内にいるかと聞いたところ、ロンドン五輪LW2X日本代表のF本選手が使用中で好評との事。

コーチ業をする上で、最新の製品を自分自身で試す事は必要な事なので早速購入。
男子小艇用(穴間隔13cm, 小艇用300mm幅)の座面があったので、これに交換した。
 2016年9月24日、木製座面からシャシーを外してカーボン座面へ。カーボン座面は木製座面より一回り以上大きい。
 同上、実際に艇に取り付けた。座面は座骨窪に向けてすり鉢状の立体成型。

計量器(計り)で古い木製座面の重量を計ったところ、286gだった。新座面は200gなので、今回の座面換装で86g軽くなったことになる。
 古い木製座面は286g(シートセンサー用マグネット込み)

さて、インカレ期間中はレースの応援で忙しかったので乗艇出来ず、漸く、本日乗艇した。
 9月29日。座面の幅は300mmと広め。
 窪み(穴)の間隔は13cm。(男子用)

Crokerのカーボン座面は、坐骨が治まる穴(窪み)に向けて座面がすり鉢の様な形をしている。また、表面がツルツルにコーティングされているため、座れば自然とお尻(座骨)がシートのセンターに治まる。結果、座れば自ずとお尻・骨盤・背骨が艇のキールセンターに自動的に納まるイメージで非常に漕ぎやすかった。
今日はいつもの様に12km漕いだが、右腰の違和感は全くなかった。お尻が自然とキールセンターに治まったためか、両足均等にドライブする事が出来て、左足・左腰にも均等に疲労感があった。
もしかすると、これまでは、座面がお尻にマッチしていなかった為に、右腰に負担が掛り腰痛になったのかもしれない。。。
 9月29日。本日乗艇後のシート。

という事で、シングルスカル漕手で、座面に違和感があったしっくり来ない選手は、自分の座骨・骨盤の形状にマッチした座面への交換をすると良いと思う。
Croker製カーボンシートトップは、桑野造船で販売している。価格は税込14,040円。桑野社の販売サイトは以下の通り。
http://k-boat.co.jp/shop/28_836.html

以上