Oyajisculler's blog

(おやじスカラー戸田便り)

オールの振り角変更(三四郎):

前週のNTTとの合同乗艇を見ていると、NTT選手と東大選手のキャッチ角に少し差があった。NTT漕手のブレード先端が、キャッチ前に東大漕手のブレードより10cm程度外側に張り出していた。キャッチ角にして2〜3度程度。この差はストレッチャー位置(PTH)にして3cm程度の差。
仮に東大を基準にすると、NTT選手のキャッチ角は浅く、フィニッシュ角は逆に大きくなっていた。 即ち、オールの振り角が東大のそれより少しフィニッシュよりになっているという事。

現在、東大ではキャッチ角:55度、フィニッシュ角30度になるようにガンネルにビニルテープでマーキングし、これに合うようにストレッチャー位置を調整している。ザックリいうと、PTH = 35cm + (身長-180cm)/2程度としていまるが、2.5度分フィニッシュ側(PTHにして約3cm手前)にシフトし、PTH = 32cm + (身長-180cm)/2程度に調整しなおし、乗艇のパフォーマンスの違いを確認してみることにした。早速、今朝EMの乗艇から、三四郎クルーでトライしてみた。

漕いだ感触の違いを整理すると:

  1. キャッチは掴みやすくなった。(整調:T間根)
  2. 前に伸びるのが厳しくなった。(整調:T間根)
  3. キャッチのエントリーではオールが良く揃っていた。(コーチ)
  4. フィニッシュに関しては、元々ブレードが浅くてスリップしているので、フィニッシュ角が大きくなった恩恵は余り感じなかった。(コックス:T口)
  5. フィニッシュのブレードリリース時のクラッチ音が少し軽減された。(コーチ)
  6. バランス安定性、ユニフォーミティーが少し改善していた(コーチ)
  7. 1週間前の6kmTTに比べて500m当りの艇速が2秒程度速くなっていた。

三四郎のPTH: 先週より3cm短くした。(ストレッチャーを3cmスターンへ)
三四郎の艇速:1'46"5(SR28.6)→1'44"7(SR30.1) 1.8秒改善
三四郎の効率:84.6% → 88.2% 3.6%改善。

艇速やユニフォーミティーが改善した要因としては;
(1)クルー編成後、1週間のクルー乗艇を経て、ユニフォーミティーが改善出来たことや、エイトの漕ぎになれたこと。
(2)NTTとの合同乗艇を経験し、キャッチの精度やドライブ出力が改善したこと。
(3)PTHを3cm短くして、オールの振り角をフィニッシュよりにシフトし、キャッチが掴みやすくなった事。
PTHの設定は、今朝の設定(PTH=32cm+(身長-180cm)/2)で悪くはならなかったので、暫く、これで行こうと思う。
以下の角度設定で、ガンネルにオール振り角に位置をビニールテープのマーキングをしよう。

  • キャッチ角:50度
  • フィニッシュ角:35度