Oyajisculler's blog

(おやじスカラー戸田便り)

早朝乗艇:早大4+との並漕

インカレまでの土日は、高強度のトレーニングを目的とし、他チームの4+クルーと並漕トレーニングすべく、合同練習の申し入れをしている。今朝は早大4+クルーと東大ジュニア4+が並漕することとなった。早大は頻繁に荒川へ出艇しているので、荒川の様子は心得ているので安心。
並漕メニューは2000m x 3。東大ジュニアはSpeedCoachを搭載しているので、SpeedCoachの距離で2000m漕が可能だが、大半の大学クルーはSpeedCoachを搭載せずの模様。要するにポンドで漕げばSpeedCoachは不要という考え方。
そこで、今回も河川敷のマイルストーンを使って2000mとした。偶々だが、荒川には河口からの距離表示が1km毎に大きな青い看板で表示されている。この26kmと28kmの看板間の2000mを使って並漕を行った。
 26km地点の看板
 28km地点の看板
川の水路がカーブしているので26km地点と28km地点を直線で結ぶと、途中で右側航行が順守出来なくなる。今日は花火大会当日であり、早朝のこの時刻に荒川出艇しているのは、東大・早大の2杯並漕と、東大新人4X+のみ。新人はポンド出艇するか、荒川出艇するか、学生コーチが散々思案していた。最終的に川乗艇に切り替え、おやじにも相談があった。
両者共に戸田橋から笹目橋の間を往復する形で行うので、こちらのフォア並漕と、新人の練習が鉢合わせになるリスクあり。新人学生コーチ取纏め者に、"こちらは、概ね川のセンターを通る様にするので、新人は、鉢合わせたら、端の方に避ける様に"と伝えた。この取り纏め者が、新人トレーナー(4X+のコックス)全員に伝えて徹底すればよかったのだが、”ジュニアフォアが早大と並漕しているよ”とだけしか伝えず、肝心の"ジュニアの並漕が着たら、端に避ける様に"という事を伝えていなかった事が後で分かった。
後述するが、意思疎通が上手く出来なかったのが今回の問題であり、新人トレーナー全員を集めて、おやじから直接伝えるべきだったと思う。学生コーチの取りまとめ者に一任してしまったのが今回のミスだった。
さて、前段が長くなったが、早大フォアとの並漕開始。一本目は下り方向(潮は上げ潮)で順風。序盤でリード出来たが早大艇がどんどん東大艇に近寄り、チャンバラ状態へ。こちらが半艇身出ていたのでブレードどうしの接触はなかった。船尾から東大艇の針路をチェックしたところ、最初に指示した目標通りとなっており、早大艇がこちらに寄ってきたことが明白だった。(早大艇は酷いS-side負けの模様。)
結局、このチャンバラ劇で早大が東大艇の曳き波を食らい、序盤で出遅れた。この結果、3から4L差で、東大4+が取った。一本目の差が大きかったので早大コーチと会話をして、二本目は4秒のハンデを付けて時差スタートで並べることとした。
さて、二本目スタート。4 秒遅れで東大がスタート。二本目は上り方向で、途中に川のS字カーブあり。ゴールまで直線で取ろうと陸上目標(笹目水門奥の赤白鉄塔)を設定し、コックスに伝えた。運悪く中盤で、東大新人船団と交錯。前述の通り、”ジュニアの並走と交錯したら端に避ける様に”の約束を守ってくれると信じていたが、正面衝突コースで新人クルーがこちらに向かってきた。(こちらが避けると思ったか、或いは真正面を見ていなかったのか?)メガホンで、”東大新人、避けろ”と叫んだが、時すでに遅し。最後は新人艇を止めさせて、衝突を回避した。
おやじの印象では、現在の新人トレーナー諸君は、荒川で他校艇と並漕練習するという経験が無いので、荒川で他校と並漕中(練習試合)と鉢合わせた場合は、他の練習クルーは基本的に進路を譲るという慣習を事を心得ていない様だ。少し考えれば分かるのだが、知らない者には教えるしかない。以上、余談が長くなったが、2本目の並漕はハンデを付けた結果、後半まで良い並漕となった。
3本目は早大クルーがスタート直後からS-side負けの影響か?あらぬ方向(
左側の戸田サイド)へ行ってしまい、良い並漕とはならなかった。
明日はKO大との並漕。白熱した並漕を期待する。
早大との並漕後、2−の指導へ。2−クルーの本格的乗艇は1週間と少々で今が伸び盛り。先週は漕技・出力効率が70%程度だったが、今日は80%強まで上がった。整調のレンジとキャッチの掴みが改善出来ると、あと5〜10%程度は一気に上がるだろう。
以下、今日の早朝の様子:
 今朝5:10の岸蹴り場
 早大との並漕1本目(スタート前)
 並漕3本目(早大が埼玉方向へ離れてしまった)
 3本目中盤
 無しペア2000m一本目