Oyajisculler's blog

(おやじスカラー戸田便り)

レース後にSRD設定変更:

おやじの自艇Goten号には、昨年4月からシマノ社の新型ストレッチャーSRDを搭載している。現在の設定は、シマノ社のK原氏に取り付け・設定頂いたモノ。この設定で全日本社会人選手権50歳代優勝など、昨年は良い戦績を残す事が出来た。一方で、おやじのGoten号はWingリガー艇であり、SRDを装着するとWingリガーのブリッジ部と干渉して、なかなか理想的な設定にし難い面あり。
おやじが感じている現状のSRD設定の問題点は:

  1. リガーとSRD干渉の問題でPTHが大きく取れず、キャッチレンジが思うように大きく取れない。
  2. SRDはボード角50度を標準。通常ストレッチャーの42度に比べて立っている分、足を伸ばした時の有効レンジが若干短くなる。小柄なおやじにとって有効レンジが短くなるのは大きな問題。下の写真は、1年前にSRDを設定した時の写真。Wingリガーの下にSRDをボード角50度相当に設置するため、苦肉の策でヒールパッドを外して取り付けている状況が分かる。

上記を解消することを狙い、今日はレース後に、SRD設定について以下の変更を実施した。

  1. 外していたHeel Pad(下の写真のSRDボードヒール部に取り付けた黒いプラスチックパッド)を装着し、実質のボード角を5度寝かせて45度に変更。SRDの設計思想とは異なるが、これでフィニッシュレンジがボード角5度分だけ延びる。
  2. ボード角が5度寝た分、Heel Depthが浅くなる。この分だけSRDのビンディングを下げた。1cm程下げるつもりだったが、6mm程下げた所で下限一杯となった。
  3. 上記変更の結果、PTH値は、10mm*cos45度+6mm*cos45度≒11mm小さくなる。PTH値を元に戻すため、ギアレール3コマ分(1コマ4mmなので12mm)、ストレッチャーパイプランナー(留め具)をStern側へずらした。
  4. Heel Depthは計算上では、10mm*cos45度-6mm*cos45度≒3mm高くなったが、誤差の範囲だ。
  5. 上記の結果、PTH値は変更前と同じ34cm。Heel Depthも変更前と粗同じ15cm。SRDのVirtual Pivot(VP)は、計算上、長手方向で12mm – 6mm*cos45度≒8mm Stern側へ移動、Depth方向で6mm*cos45度≒4mm下がった。
  6. この結果、フィニッシュレンジを決めるPTH値は変更前のまま、キャッチレンジを決めるVP位置はStern側に8mm移動し、且つ、下に4mm下がったので、今までよりキャッチレンジが大きく取れる様になった筈。。。 
  7. この結果、シートも前に出やすくなるので、Work Throughを1cm大きくして11cmとした。(Pin center起点ベース)

下の写真はSRD設定変更作業中の写真。



次回の1X乗艇(5/2AMの予定)で、今回のSRD設定変更の感触を確認する予定。
恐らく、キャッチレンジが伸び、有効レンジが伸びる分、1本当たりの有効レンジが伸びると思う。別の見方をすれば、実質の水中負荷が重くなると思う。
以上