Oyajisculler's blog

(おやじスカラー戸田便り)

午後:1Xで荒川乗艇(SRD効果考察)

今年は荒川の水温がなかなか上がらず、3月まで1Xでは荒川に出艇していなかった。この為、1今日が今年初めての1Xでの荒川出艇となる。巻頭の写真は出艇前に自艇を草地の上に下ろしたところ。午前のエイト乗艇の疲れが残っているので、午後は低レートでの秋が瀬橋往復とした。午後は南東の強めの風が吹いており、荒川の水面は風浪が発達してチャプチャプしていた。(往路は順風、復路は逆風)
SRDで漕ぐとラフコン対応が楽になることは夜間乗艇でも体感していたので、このチャプチャプした水面はSRDのラフコン対応性をチェックするのにお誂えのコンディションだ。因みにおやじは踵が硬いことが原因の一つでもあるが、ラフコンでレースペースを漕ぐのは苦手だ。しかしSRDを使うことでラフコンに於けるレースでもパフォーマンスを損なうことなく漕げるのであれば、大きなメリットとなる。
そこで、今日はW.Up後にパドル10本2セットと、静止スタート5本+ハイピッチ10本を漕いでみた。その結果、静止スタートからのハイピッチというラフコン対応が難しい高レートでも、SRDで漕げば上体がリラックスできるので、ラフコンが苦手なおやじでも容易にラフコン対応が可能である事が体感出来た。恐らく、踵の柔らかいトップレベスカラーの場合は従来型のストレッチャーでも、おやじがSRDで漕ぐのと同じ様にラフコンにも対応しているのだと推察するが、SRDを使えば、おやじの様に非常に踵の硬い漕手でもトップレベルのスカラーと同じ様にラフコン対応能力が向上するということだ。下図はキャッチ前の姿勢に関する従来型とSRDの相違と、機構の違いによる漕手姿勢およびパフォーマンス変化を簡単に纏めたもの。

上記レースペースでのSRDパフォーマンスチェックの後は秋が瀬橋までのラフコン・順風のローイングを楽しみながら漕いだ。下の写真は大曲で撮影した午後の荒川の様子。

秋が瀬橋まで登ったところで折り返し。今度は逆風+ラフコンの辛い復路となる。通常型ストレッチャーだとラフコン+逆風では、ブレードで水面をバタバタ叩くのと、重たいキャッチでヘロヘロになり、苦しいローイングとなる。果たしてSRDでは如何に?

復路を漕ぎ始める。当然ながら逆風なので艇速は上がらないが、通常型ストレッチャーで漕ぐより逆風の負担が軽い様に感じた。これは先日の夜間乗艇でも感じた事だが、SRDで漕ぐと何故か逆風での水中の重さがそれ程苦にならない。どういう原理かな?と考えてみたところ、これまたSRDのペダル効果(シマノ社ではバーチャルピボット(VP)と称している)によるものだと分かってきた。この原理・現象の詳細は、別途ビデオ等を使って検証する必要があるが、以下、おやじの考察を簡単に図示してみた(下図)

ということで、延々と逆風&ラフコンの中を戸田橋まで戻った。通常型ストレッチャーだと途中で嫌になってしまうのだが、SRDだとあまり体心面の苦痛も無く漕ぐ事ができた様に感じる。
SRDを使うとローイングが、より楽しいものになる様に感じる。
以上