Oyajisculler's blog

(おやじスカラー戸田便り)

15日(土)スカルレース:

さて、初日はマスターズスカルレース(2X, 1X)の決勝。本大会の一般レースは2000mで実施されるが、マスターズレースは途中の1000m地点からゴールまでの1000mレース。1000m地点にステッキボートは無いので、Floating Start(所謂、フリースタート)により行われる。今大会ではマスターズ出漕クルー数が少ないので年齢カテゴリー毎の単独レースとはならず、幾つかのカテゴリーのクルーを1レースの中に混ぜて実施された。(全日本マスターズレガッタでも出漕クルー数が少ない種目は同様のレース組み合わせを採用している)淡青会クルーのトップバッターはM2XカテゴリーD。カテゴリーEレースとコンバインされたレースとなった。下の写真は出艇前にBoat Merchialテント前で種目とクルー名のカードを持たされて出漕クルー確認のための写真撮影。これをスタート地点に電送する模様。

艇庫前の船台で岸蹴り準備中。

淡青会のM2Xクルーは今大会がスカルレースのデビュー戦。一応、レースの1か月程度前から少しずつスカル乗艇の練習はしていたが、やはりスカル乗艇練習の不足の感は否めず。モーターにも抜かれて最下位というほろ苦いデビューとなった。誰しも最初は負けから始まる訳であり、今後は今回のリベンジを期してスカル乗艇を継続して頂きたい。
下の写真はレース後に船体に付着した塩水(このコースは河口の運河を利用しているので水は海水)を水道水で洗い落とす。

さて、次はおやじ本人の1Xレース。下の写真はおやじの岸蹴り。11月中旬といっても香港の日中は日本の真夏並みの強い日差し。首が日焼けするといけないので首には手拭いを巻いてW.Upした。(手拭いはレース前に外す)

W.Upを終え、1000m地点で待機。レース時間が過ぎても一向に始まる気配なし。審判艇に確認すると前のレースが10分程度遅れている模様。漸く前のレースが通過し、おやじのレースとなった。(おやじは4レーン)さて、問題はFloating start。戸田コースや荒川で2杯で並べる際に、互いに合わせるようにしてやるのは何度もやっているが、6杯、7杯の艇を一体上手く舳先を並べることができるのか?今回は軽い斜め順風が吹いており、審判艇の指示に従って前に出たり、バックしたりしている内にボートが隣のレーンに入ってもう一度やり直しのようなことを何度かした。漸く揃っただろうかというところで真横にいる審判艇から以下のコールあり。

  • Every crew hold(艇止めの意味)
  • Quick start
  • Go

おやじは大会Rules of Racingに書かれていた"Attention"のコールを待っていたが、それは無く何と"Go"というコールが横から聞こえた。「まさか!」と思って横を見ると1、2レーンのクルーが既にスタートし漕ぎだしているのが見えた「ウソだろ!」と言いながらおやじも遅れてスタート。(後述の通り、大会審判庁には本件の問題を指摘した)この時点で他のクルーに1艇身近いリードを奪われる。早い段階で追いつこうと頑張ったが200m地点通過時には1レーンと隣の5レーンに半艇身程のリードを奪われていた。下の写真はスタート直後。1,2レーンの現地人スカラーが1艇身以上リードし、4レーンのおやじは出遅れている。

今回は競争相手の情報が全くなかったが、何とか勝てるだろうと漠然とした自信があった。でも500m過ぎでは少なくとも並んでいなくてはならないと、レートを落とさない様に暫く頑張る。500m過ぎで1レーンは落ちて行き、残すは5レーンのみ。「5レーン誰だっけ?結構強いな」と思った。600m付近で水中を上げ抜きにかかる。750m地点では1シート程度リードした様に見えた。ここから更にレートを上げ引き離しにかかるが離れない。逆に横に並ばれた様な雰囲気。残り100mで祈るような気持ちでスパートを入れた。下の写真はSTRC前を通過し2杯でデッドヒートする4レーン(おやじ)と5レーン(インド人)。

ゴール音がププッと連続して鳴った。横を見ると僅かに抜かれたような気配あり。咄嗟に「スタートで出遅れなければ勝ったのに!」と悔やまれた。「競漕規則を知らない間抜けな審判にやられた!」と悔やんでも後の祭り。
下の写真はレース後に優勝したインド人Mr.Jamesとの記念写真。デッドヒートを制して優勝したJamesは仲間と抱き合って大喜び。おやじは前述の通り香港まで遠征してまさかの2位。ガッカリ。

後でJamesに経歴を聞くと、1989年のアジアチャンピオンとの事。どうりで速い訳だ。年齢は44歳とのことでおやじより4歳下。こうなると年齢ハンディキャップ修正後のタイムで勝ったことで満足する以外なし。ついでにいつも年齢ハンデ修正タイムで競っている狩野川のK藤さん(今大会カテゴリーEに出漕=優勝)とも比べてみた。下記の通り年齢ハンデ修正タイムではおやじが1番だった。納得できぬがこれで満足するしかない。

  • 名前、年齢、計測タイム、年齢ハンデ、修正タイム
  • ---------------------------------------------------------
  • James、44歳、3'45"74、7.2秒、3'38"54
  • おやじ、48歳、3'46"24、11.0秒、3'35"24
  • K藤、59歳、4'02"41、25.6秒、3'36"81