Oyajisculler's blog

(おやじスカラー戸田便り)

レースの状況:

発艇45分前の12時05分に岸を蹴った。予定通り、W.Upは6km。昨日のシミュレーション通りにW.Upを進めた。少し予定外だったのは、審判艇がカタマラン艇でなく、M大前に常備されている単胴の救命艇だった事。このため、レースが通過したり、審判艇がスタート方向へ回漕する旅に大きな曳き波が発生し、W.Upを少々中断せざるを得なかった。まあ、少し余裕を見て岸を蹴ったので予定通りのW.Upができたが、来年以降はカタマラン艇を準備して欲しい。(今時モノハルの審判艇とは。。。) 下の写真はノーフェザーでフィニッシュワーク中のおやじ本人。モーターの曳波を食らって少々スプラッシュが上がっている:

さて、発艇5分前にステッキに着けると2つ程、予定外の問題が発艇審判から連絡された。

  1. 審判艇1艇で20分間隔のレース運営している為、発艇5分前に審判艇がスタートに到着していない。発艇予定時刻頃に審判艇が到着。波が引くまで待ってスタートの為、発艇が定刻から3分程遅れた。大きな問題ではないが、冬場なので待つ間に体が冷えた。本件もカタマラン艇だったら回漕速度を上げられたと思う。
  2. 発艇用ステッキボードに水浄化用のイケチョウ貝の養殖用棚が括り着けられていたため、ボードの伸縮ができず、長さの短い1X艇は9m程、スタートラインより手前でのスタートとなった。即ち、我々1X艇は2009mのレースとなった。

さて、発艇。
昨年まで何度と無く失敗してきた課題のスタート。今年は年初からこのスタートの課題を克服するために種々改善に取り組み、今年の1Xレースではミスらしいミスは出ていない。今日のレースも問題なくスタート出来た。100mまではほぼ4名が横並び。100mを過ぎた辺りで4レーンのK藤さんが遅れ、残り3名で先頭争い。逆風だし、先は長いのでおやじはHP10本を終えたところで徐々にコンスタントへ移行。この辺りでもおやじより7歳若い2レーンのY田さんと横並。(1m程度出られていたかも知れない)A達さんはどんな感じかなと5レーンを見ると、我々とほぼ横並び。「お、A達さん、飛ばしているな」と思いつつ500mへ向け淡々と漕ぎ続けた。下の写真は400m付近を通過中の4名。おやじが僅かにリードしている模様。

下の写真は500m地点の橋の上から撮ったもの。カメラマンはI藤君。彼には今日はカメラマンをお願いした。以下時系列で掲載。




橋の下は風が強まるが、この500m地点の橋で、逆風下でおやじが頑張った分、Y田氏と半艇身程度、サッと艇差を広げる事が出来た。この辺りはローカルなコンディションを良く知る地元の有利さだ。
さあ、2Q以降、Y田氏と苦しい凌ぎ合いが続くと覚悟していた矢先、Y田氏の艇速が落ち、おやじとの艇差が広がり始めた。(ラッキー)今日は気温が低いし、逆風なので決して絶好調気分ではなかったが、前述の通りローカルな情報に長けている事、また、それなりにこの1週間ほどは、このレースに向けて準備してきた成果が出ていると考えた。やはり、ボート競技では努力は報われる!
さて、2Q以降、いつもは苦しくなってレート、艇速共に落ちる。でも今日は本番でもあり、ズルズルとペースを落とすわけには行かない。このレースの為に準備してきた成果は出し切らねば。とにかく心がけたのはボートを進めるため以外の余計な筋肉は極力弛緩し、リラックスすること。そして、レートはSR30程度をキープしてリズミカルに漕ぐことの2点。SpeedCoachモニターを見ると視線が下がるし、逆風では艇速を見てガッカリするので今日もモニターはレース中に一切見ずに漕いだ。
下の写真は1000mを過ぎた辺り。Y田氏とは水が空き、艇差が徐々に開いているのが分かる。

前半は風が穏やかだったが、1000m付近から逆風がグッと強まるのを感じた。「今日はタイムでなく勝負!」と自分に言い聞かせつつ、淡々とリズム重視で漕ぎ進める。
下の写真は1500m通過時。

残りは500m。徐々に広がる艇差を勘案すると、残りで差を詰められる可能性は非常に低い。単なるガチンコ勝負なら、この先流しても良い展開だが、今日は年齢ハンデ付レースであり、出来る限り艇差を広げる必要がある。カメラマンのI藤君も、伴走しながら「ラストー!」と声を掛けてくれたので、残りも水中を強く押しつつ艇速アップを図った。しかしながら、1500mから更に逆風が強まり、1500〜1800mは逆に艇速が落ちていた模様。あらら。
ラスト200mからはレートを上げスパートモードへ。下の写真は1950m付近。

ゴール音がして、レース終了。後続の3名も次々にゴールイン。以下本日のレース記録。(ゴールタイムは年齢HCP控除前の生タイム)

尚、今日はスタートラインより9m手前で発艇したので2009mレースの記録。9mは2.3秒程度なので、ゴールタイムから2.3秒引いたタイムが2000m相当のタイムとなる。ネットタイムが記載されていないので、おやじが補足:

  • レーン、名前、 生タイム(2000m換算)、 HCP、 ネットタイム、 着順
  • -------------------------------------------------------------------------------------------------------------
  • 2レーン、 Y田、 8’47”63(8’44”33)、12”8、 8’34”83、 4位
  • 3レーン、 U家、 8’39”19(8’36”89)、26”4、 8’12”79、 2位
  • 4レーン、 K藤、 9’21”38(9’19”08)、57”8、 8’23”58、 3位
  • 5レーン、 A達、 8’58”46(8’56”16)、68”4、 7’50”06、 1位

さて、今日の成果を振り返ると:

  1. 先ず、50歳代の日本チャンピオンとして40歳代3位には負けられないという事で、7歳若いY田氏にガチンコで勝つ事を狙い、これを達成。ヨシヨシ。
  2. いつも年齢HCP控除後のネットタイムで良い勝負(昨年はこのレースで負けた)をするK藤さんにネットタイムで勝つこと。9秒差で今年はおやじの勝ち。ヨシヨシ。
  3. そして、既に先日のログで解析済だが、64歳でエルゴ2000mを7分7秒で漕ぐA達さん、これはもうネットタイムでは当面勝てない。(現役トップスカラーでも、ネットで勝てるのはT田選手だけか?)という事で社会人選手権でのタイム差約14秒より差を広げる事を狙った。結果、ネットタイムでは大敗だが、ガチンコタイム差を19秒差に広げる事が出来た。まあ、ヨシとしよう。

という事で、レース後に撮った写真。(満足顔である)

艇を洗い、納艇後に残りのレース(高校生招待レース、70歳代OBエイトレース、久保杯現役部員のフォアレース)を観戦し、表彰式へ。
マスターズ1Xレースの結果について、生タイムだけで着順を見てしまうというハプニングがあったが、その場でおやじがネットタイムでの着順をアナウンスし、一件落着。
表彰式後に1Xに出漕した4名で記念撮影:

また、来年も元気に2000mレースを漕ぎたい。

PS:
1Xレース中のSpeedCoachメモリーに残ったデータの解析は別途纏める予定。

以上