Oyajisculler's blog

(おやじスカラー戸田便り)

早朝: 対校フォア

岸を蹴った辺りから徐々に波が強まった。
強めの東風と下潮の流れが喧嘩して、水面はかなり波が高かった。従い、艇速を上げたいパドル250m x 6 x 2は、全て順風とし、戸田橋から大曲方向へ向けて行った。
順風だったが、波が高く、艇速は1'40"程度までしか出なかった。
波が高いラフコンでもバランスをキープし、リカバリーで叩かないDrew Ginnのブレードワークの様なテクニックが必要。
途中、リガーから上がったスプラッシュで艇内に水が溜まった。排水しようとしたが、排水スポンジを装備しておらず、排水が効率よく出来なかった。(午後、2mm厚の合板を三角形にカットして、ラフコン対応のリガースプラッシュ避けを木鶏に装着した)
排水スポンジは安全用品なので、荒川に出す際は必ず装備すること。
復路はラフコン耐性を狙った6kmAT漕としたが、笹目橋通過時に大きな波を食らって一時停止。しかし、橋の下は波が高いので止める時には橋から離れた位置で止めるべき。笹目から戸田橋へはコンディションが悪すぎて、ペアワークなどで凌いだ。
今朝は良い練習にならなかった。
今後はラフコンに強いクルーに変身すべく努力しよう。
動画:
https://m.youtube.com/watch?v=YBzSbWe-ujI&edit=vd

写真
艇庫前の桜、満開
 今朝のフォア、アップ時の水面
 フォア6kmAT漕。笹目通過時のラフコン!
 艇庫裏の鉄塔下の桜林の満開

対校エイト vs 早稲田

三月から週末に他校エイトと並べる練習を行っている。今日は早稲田の対校エイトと並べた。今年の早大エイトは早稲田史上最強との内部情報あり。確かに1月の全国マシンロー大会の結果を見ると、この大会での東大上位8名平均が6:42であったのに対して早大は6:34と、東大より8秒良いスコア。(何れも75kg換算値)
こちらの希望は2000m一発TT、若しくは2400m x 3などだったが、早稲田の希望は、早慶戦距離の4000mの二発。まあ、早慶戦は4/19と東商戦より2週間後に迫っていることも勘案し、先方の要望に合わせることとした。
早朝より風が収まり、波は大して大きくなかった。
一本目は、ランニングから、レート35。順流、逆風。
スタートで2/3L程度出ることが出来たが500m過ぎで東大の艇速が落ち、中盤で追いつかれ、1500m通過辺りで逆に少し出られた。中大裏手のカーブは東大がインカーブ。ここのカーブに差し掛かる際に、早稲田が東大艇に幅寄せしてきた。寄せられて東大が舵を切ってターニング地点のセンターブイより逆コース側へ避けたが、これはコックスの判断ミス。他校と並べるのは、代表クルー通しのプライドを賭けた戦いであり、舵を切って避けては相手の思うツボ。自分が進むべき最善の航路を敵に譲ってはならない。
距離を損したが本来の航路へ戻し、中大裏手の東大有利のインカーブでは、カンバスほど出ることが出来た。しかしその後、再び追いつかれ、徐々に離された。その際に再び早稲田に寄せられて、また、東大が舵を切って避けるという展開。高圧線下辺りで、早稲田:整調 と東大バウのブレードが接触し、一瞬、バウが漕ぎ止める場面があった。カーブのある川での並べでは、チャンバラはよくあること。こういう場合は怯んだら負け。チャンバラでは、相手のオールをへし折る覚悟で漕ぎ続けること。コックスは指揮官としてクルーに向けて"怯むな!"のコールを強烈に浴びせねばならない。
結局、一本目は1.5L差で負け。コックスが航路を譲らねば、ほぼ同着には持ち込めたと思う。

2本目は精静止スタート。レートは36。復路は順風逆流。 東大は序盤に有利な埼玉側のインカーブ。序盤で出る算段をしていたが、100mほど漕いだところで、ウェイクの返し波(横からの大波)を食らって一時止まってしまった。東大は波を被ったが早稲田は波を被らなかったので、この間に早稲田に2L程度出られてしまった。(スピードコーチのメモリでチェックしたところ、4.4秒分=約2Lの影響) ここで勝負あったの展開。
その後、中大裏手カーブまでインカーブで、1艇身差まで詰めたが、その先のアウトカーブで、再び差を広げられた。中盤のレートは早稲田が36に対して東大は35。レートでも負けていた。最後は2.5L差をつけられて負け。まあ、艇差の殆どは序盤の大波を食らった影響によるもの。

しかし、全体を通して中盤のコンスタントでは力負けした感じがあった。今後のトレーニングでエルゴスコアをよくする必要あり。
また、お花見レガッタ辺りから、有効レンジが短くなっていた。

繰り返すが、カーブワークのある川での並べでは、コックスは自らのコース取りに絶対的な自信を持ち、相手にコースを譲るような事をしてはならない。漕手も同様に、チャンバラしたら、相手のオールをへし折るまで強く漕ぎ続けること。
それが川での並べの常套手段。

動画:
https://m.youtube.com/watch?v=PcQ4bRzyl1M&edit=vd

写真:
 早稲田対校エイトとの並漕1本目。序盤で出たが。。。
 中盤で艇速が鈍り抜かれた。
 中大裏のインカーブで指し返したが、高圧線下で再び抜かれた
 最後は1.5L差で負け

 二本目、序盤でウェイクの曳き波返し波を受け2L出遅れ
 最後は2.5L程度の差で負け

午前: ビデオセッション

早朝乗艇の動画を見ながら、対校全クルーのビデオセッションを実施。
フォアに関しては、漕ぎのイメージを統一すること。また、水中のドライブ、有効レンジが短いので、ここを改善しようとアドバイスした。
エイトに関しては、お花見レガッタの週からキャッチレンジ、有効レンジが短くなる傾向が見られるので、大きく漕ごうとアドバイスした。
この他、東大クルーは全般的にフィニッシュリリース時のwash outの傾向が見られるので、豪州スイープの超一流漕手、Drew Ginnの漕ぎを真似るようにアドバイスした。

午後乗艇、主にUT

午後は北東の穏やかな風。但し流れは下潮なので、風と流れが同じ方向であり、水面は概ねフラットだった。
水温は岸蹴りば前が16.5℃、秋ヶ瀬が14.5℃。4月に入り水温が上がって万一小艇で沈しても冬場のようなリスクは低くなってきた。水温が上がったので魚の活動も活発となり、時折、水面からサッパと思しき20cm程度の魚が水面から飛び出してはダイブする姿が散見される様になってきた。両岸の緑も増え、春らしい景色になってきた。
そうそう、そろそろ花粉の飛散も治まってきて、屋外でのコーチングでクシャミが止まらないという問題は解消された。

無しペア:
お花見後、K川がフォアクルーに戻ったため、今週から整調 :A尾、バウ:S谷のクルーで無しペアを組んでいる。浅尾は、相方がいろいろ変えているが、2月からかれこれ2ヶ月ほど無しペアを漕いでいる。
S谷も昨年秋から無しペアを漕ぐ機会が多かった。但し、今回からバウサイド。二人とも、シングルスカルを長く漕いできた経験あり、ペアを組んだばかりにしては良いバランス安定性を示していた。昨年のジュニアのインカレ無しペア以降、見てきた無しペアの中では最もバランスが安定している。また、整調 のA尾が操舵しているが、初めてにしては、良い直進性を示している。操舵のセンスが良い様だ。
という事で、東商戦無しペアは、原則、このクルーで行こうと思う。ひょっとしたら、夏のインカレまでこのクルーで行くことになるかも知れない。その為には、二人ともエルゴ基準の7分をクリアする必要あり。頑張ろう!
動画:
https://www.youtube.com/watch?v=i74m_QTFLKw&edit=vd

写真:
 A尾・S谷のペア。
 アップ

 割と調子良し

付きフォア:
東商戦に向けて到達すべき必達レベル(漕技出力効率:100%程度)に遠く及ばず、92%程度をウロウロしている。
原因は、有効レンジ、物理レンジの短さと、ユニフォーミティーの問題。
押して休むというメリハリ感がしっかり出せず、ガチャガチャした漕ぎとなっている。Drew Ginnの漕ぎ、テクニックを徹底的に見て、しっかり真似て、上手くなろう。
動画
M4+
https://www.youtube.com/watch?v=GMgTWih_fZ8&edit=vd
写真
 フォア
 フォアの静止スタート

対校エイト
フォアのすぐ後にエイトが上がってきた。秋ヶ瀬がの少し下流辺りからノーフェザーUTを見たが、このところの問題だったキャッチレンジの短かさが解消され、長いレンジが戻っていた。出艇前にキャッチレンジを大きく取ることにフォーカスしていたとの事。外から見て、キャッチレンジが大きくなっている事が見えるということは、当人達の自覚としては相当前に伸びているということだろう。今年度対校チームの課題として与えた"自分で気付いて、考えて、決めて、行動する"の4K実践の一端が見えた。こう言うのを毎回の練習で積み上げれば、そのクルーはドンドン強くなる事が出来る。次回、早稲田と並べた時に確り勝てる様にレベルアップを図ろう。
秋ヶ瀬から下って、大曲でフォアに追いついたので、低レートUTでのDPS拡大をチェックすることを狙い、タイムハンデ付きで、フォアとエイトでSR22の4kmを並べる事とした。タイムハンデは500m当り13秒差と考え、4000mで100秒とした。
エイトは序盤での横風で1'45"程度の艇速。笹目橋までの2500mでぐんぐん近づいた。笹目水門辺り、3500m通過辺りでエイトがフォアを抜いた。
笹目橋橋を通過した辺りから風向きが逆風となり、漕手人数の少ないフォアには厳しいコンディション。それにしても、フォアクルーは対校クルーとして、もっと上手く漕ぐ必要あり。

動画:
https://m.youtube.com/watch?edit=vd&v=Ya5svkz95Wk

写真
 エイトSR22 4km漕




 フォア

以上