Oyajisculler's blog

(おやじスカラー戸田便り)

対校エイト vs 早稲田

三月から週末に他校エイトと並べる練習を行っている。今日は早稲田の対校エイトと並べた。今年の早大エイトは早稲田史上最強との内部情報あり。確かに1月の全国マシンロー大会の結果を見ると、この大会での東大上位8名平均が6:42であったのに対して早大は6:34と、東大より8秒良いスコア。(何れも75kg換算値)
こちらの希望は2000m一発TT、若しくは2400m x 3などだったが、早稲田の希望は、早慶戦距離の4000mの二発。まあ、早慶戦は4/19と東商戦より2週間後に迫っていることも勘案し、先方の要望に合わせることとした。
早朝より風が収まり、波は大して大きくなかった。
一本目は、ランニングから、レート35。順流、逆風。
スタートで2/3L程度出ることが出来たが500m過ぎで東大の艇速が落ち、中盤で追いつかれ、1500m通過辺りで逆に少し出られた。中大裏手のカーブは東大がインカーブ。ここのカーブに差し掛かる際に、早稲田が東大艇に幅寄せしてきた。寄せられて東大が舵を切ってターニング地点のセンターブイより逆コース側へ避けたが、これはコックスの判断ミス。他校と並べるのは、代表クルー通しのプライドを賭けた戦いであり、舵を切って避けては相手の思うツボ。自分が進むべき最善の航路を敵に譲ってはならない。
距離を損したが本来の航路へ戻し、中大裏手の東大有利のインカーブでは、カンバスほど出ることが出来た。しかしその後、再び追いつかれ、徐々に離された。その際に再び早稲田に寄せられて、また、東大が舵を切って避けるという展開。高圧線下辺りで、早稲田:整調 と東大バウのブレードが接触し、一瞬、バウが漕ぎ止める場面があった。カーブのある川での並べでは、チャンバラはよくあること。こういう場合は怯んだら負け。チャンバラでは、相手のオールをへし折る覚悟で漕ぎ続けること。コックスは指揮官としてクルーに向けて"怯むな!"のコールを強烈に浴びせねばならない。
結局、一本目は1.5L差で負け。コックスが航路を譲らねば、ほぼ同着には持ち込めたと思う。

2本目は精静止スタート。レートは36。復路は順風逆流。 東大は序盤に有利な埼玉側のインカーブ。序盤で出る算段をしていたが、100mほど漕いだところで、ウェイクの返し波(横からの大波)を食らって一時止まってしまった。東大は波を被ったが早稲田は波を被らなかったので、この間に早稲田に2L程度出られてしまった。(スピードコーチのメモリでチェックしたところ、4.4秒分=約2Lの影響) ここで勝負あったの展開。
その後、中大裏手カーブまでインカーブで、1艇身差まで詰めたが、その先のアウトカーブで、再び差を広げられた。中盤のレートは早稲田が36に対して東大は35。レートでも負けていた。最後は2.5L差をつけられて負け。まあ、艇差の殆どは序盤の大波を食らった影響によるもの。

しかし、全体を通して中盤のコンスタントでは力負けした感じがあった。今後のトレーニングでエルゴスコアをよくする必要あり。
また、お花見レガッタ辺りから、有効レンジが短くなっていた。

繰り返すが、カーブワークのある川での並べでは、コックスは自らのコース取りに絶対的な自信を持ち、相手にコースを譲るような事をしてはならない。漕手も同様に、チャンバラしたら、相手のオールをへし折るまで強く漕ぎ続けること。
それが川での並べの常套手段。

動画:
https://m.youtube.com/watch?v=PcQ4bRzyl1M&edit=vd

写真:
 早稲田対校エイトとの並漕1本目。序盤で出たが。。。
 中盤で艇速が鈍り抜かれた。
 中大裏のインカーブで指し返したが、高圧線下で再び抜かれた
 最後は1.5L差で負け

 二本目、序盤でウェイクの曳き波返し波を受け2L出遅れ
 最後は2.5L程度の差で負け