LBRCは、同じ大学のOBの集まりとは言え、実際は各年代でローイングスタイルが異なるため、様々な世代のクルー構成で漕ぐと、ブレードワークやボディーワークが合わず、バランスもなかなか決まらない事態が発生する。(例えば、S54〜S57年の全日本エイト4連覇の世代でも、前半2年と後半2年ではかなり異なるローイングスタイルとなっている)
そこで、LBRCでは以下に記す内容にてローイングスタイルで統一してゆきたいと考え、メンバーに対し、以下のローイングスタイルで統一しようと投げかけた。
2)水中一枚平らに押し切る。
フィニッシュでブレードが浮いてしまう人が多いのも事実。フィニッシュハーフで、ハンドルを腹に向けて落としてしまう癖がついている者は、エルゴで30分、60分などのロングを漕ぎ、この中でハンドル軌道を矯正する。 特に、フィニッシュ引き切り状態で、ハンドルが乳首より上に来るように引き切る。 この際、両脇を軽く締め、肘は下向きとし、手首を高く保つようにして背中の大筋郡を使って引くことが肝要。結果としてフィニッシュで手首は曲がっても良い。(でも手の甲は水平に!)
3)スイープローイングでのフィニッシュ周りの両手の使い分け:
- アウトサイドハンド:ハンドル軌道をコントロールし、パワーを司るスイープローイングの主役。
- インサイドハンド:フェザーやスクウェアリングなど、ハンドルの回転を司る。パワー面ではアウトサイドハンドを補佐する役割。
フィニッシュではアウトサイドハンドをアウト側の乳首に向けて水平にドライブする。そしてフィニッシュ引き切り時にアウトサイドハンドでハンドルをタップダウンし、ブレードを離水する。(タップダウンは確りした段差が必要) この時、インサイドはリラックスさせ、タップダウンと同時にインハンドの手首を使って「スパッ!」と瞬時にフェザーターンする。(インハンドが力んでいると、素早いフェザーが出来ない) この時のブレードの動きは、ブレードの上端を支点にして下端が振り上げられる動きとなる。 (小さじ一杯程度の少量の水が斜め後方に向って「ピシュ!」と跳ね上げられる動きになる。)
4)ブレードが離水したら、素早くハンズアウェー、それに引かれて上体を前傾させる。
ドライブからハンドル膝前までのハンドルの動きはワンモーションで淀みなく動く。(フィニッシュで長々とハンドルを抱え込むのは間違い) その先の膝前からキャッチ前までのシートスライドは出来るだけリラックスしてユックリ動く。
8)バランスはフィニッシュの押し切りを合わせる事で取る。
ウォームアップルーティーンの中に、ノーフェザーによる両舷フィニッシュ練習を織込む。①フィニッシュ位置でのチャボリ、②腕漕ぎ、③上体漕ぎ、④フィニッシュクォーター、⑤フィニッシュハーフ、⑥フィニッシュスリークォーター、⑦フルレンジ、⑧フェザー付きフルレンジ、これら一連の技術練習を完了するまで2km程度を使ってタップリ行う。各々のフェーズでキチンと出来るまで次のフェーズに入らない様にすることが肝要。
9)フォワードエンドがブレードエントリーとなる様にする。
フォワード終盤のブレードの水平方向の動きはユックリ、そしてエントリー時の鉛直方向の動きは素早くする。(キャッチは先ずブレードエントリー) そしてブレードエントリーと同時にドライブする。(ブレードが水に入る前にドライブしてはならない)
今日、LBRCメンバーに配信した文書の本文:
LBRCのローイングスタイル統一に向けて.doc
以上