Oyajisculler's blog

(おやじスカラー戸田便り)

オール長の変更:

一昨日のログに記載した通り、372.5cmあった長さを2cm短くして、370.5cmに調整した。LBRCで使用しているSmoothieオールは、C2の旧式Adjustableハンドルで、長さを変更する時には一旦シャフトからハンドルを引っこ抜いて、長さを調整する必要がある。今年の初めに紹介Concept2 アジャスタブルハンドルのガタツキ調整 - おやじスカラー戸田便りした通り、ハンドルのガタツキ防止の為にプラスチックテープで増厚する対策をした為に、ハンドルを抜くのが大変だった。特に1本だけは、おやじ一人の力ではどうしても抜けず、6人がかりで漸く抜くことが出来た。抜けさえすれば、長さ調整は非常に簡単。差し込む時にはゴムハンマーを使ってグリップエンドを軽く叩けば容易に入る。

ブレードピッチ計測:

おやじの自作したオール架台ブレードピッチ計測用架台を製作 - おやじスカラー戸田便りを使って、Smoothieオールのブレードピッチを計測した。ちょうど1年前に計測した値がオールに記載されていたが、1度程度ピッチが動いていたものもあった。前回はSmoothieブレードhttp://www.concept2.com/05/rower/service/pdf/pitchSMOO_FAT0705.pdfの直線部を基準にしてピッチを計測したが(-3度でBBの0度に相当)、今回はSmoothie専用アタッチメントを付きの架台を使ったので、通常オールと同じ基準でピッチを計測・記録した。尚、おやじが普段使用しているオールは0度で、クラッチブッシュ角4度を使って調子良く漕いでいるので、カバー角(ブレードピッチ+クラッチブッシュ角)は、4度を基準にしようと思う。C2の推奨は5度だったが、ワークハイトを高めにしているので、カバー角が1度少なくて丁度バランスするということだろう。

LBRC Aクルー用オールのリギング調整は以上だが、丁度おやじがオールのリギング作業をしている時に、T大のCOXが近くにいたので、オールの管理に関して少し雑談した。

長さ、ブレード形状、シャフト硬さが合っていれば、ハンドル様式は自由:

COXの一人が「今年の世界選手権で、海外のフォアクルー漕手が異なるオールを使っていましたが、どうしてあんな事をするのだろう?」との質問。世界選手権のDVDを見れば分かるが、世界選手権に出場する選手ともなると、ハンドルの様式(木製か、アジャスタブルか)を選手の好みで使い分けているクルーが多い。確か、日本のNTTエイトが使っているオールもバラバラだった。世界的に見ると木製ハンドルを好む選手の方が多い模様。やはり、アジャスタブルハンドルは手の皮が剥けやすいからだろう。

オールの管理(シャフト硬さの計測等):

オールの話のついでに、オール管理の管理要領について、COXに幾つかアドバイスした。(本当は漕手の方に言った方が良いのだが。。。)

  1. オールは漕手に管理させるべき。1人に1本、名前を書き込んで個人専用オールとして1年間管理させる。
  2. 原則として、出艇の際は各漕手に自分のオールを運ばせる。(最近のT大クルーは、ポンドに出すときも、川に出す要領で艇と一緒にオールも運んでいるが、これは上記の観点から、好ましくない)
  3. 毎年、場当たり的にオールの銘柄を変えて購入するのは、オール管理上好ましくない。世界選手権等、世界のトップクラスは、ノーマルBigblade若しくはノーマルSlickオールを使用しているクルーが殆ど。あれこれブレード銘柄を替えまくっているのは日本のクルーだけの様に見える。漸く、伊ジャン二コーチの指導の下、日本のナショナルチームもノーマルBigbladeに戻した模様。
  4. オールの数値管理(計測)の基本は、オール全長、ブレードピッチ、ベンド量(シャフト硬さ)の3点。オールを新規購入した時に、1本ずつナンバーを付し、この3点を計測して記録する。定期的(少なくとも年1回)に、ピッチとシャフトを計測する。カーボンシャフトは耐久性が良いので、少なくとも3年は初期の性能を発揮するものと思われる。但し、シャフトが経たって柔らかくなったら、対校選手が使えないので、新人等の利用へ回す。ベンド量(シャフト硬さ)計測要領は下図の通り。

正確なブレードワークを実現するには、キチンとしたオールの管理も必要であることを理解して欲しい。

以上