Oyajisculler's blog

(おやじスカラー戸田便り)

日ボ主催:Xavieコーチとのディスカッション会

Xavier Dorfmanコーチによるディスカッション:
本日、オッ盾代表者会議終了後、18:30より、戸田公園事務所の2Fで日ボ主催の表題の会が開催された。東大からは、私と女子担当コーチが出席。
A4:5枚ものの簡潔な資料が配布され、Xavier氏より英語で説明がなさた。

主なポイントは:
(1)Winter trainingはローイングの基礎(フィジカル、テクニック)を育む重要なものであり、この意味でレースシーズンは出来るだけ早く終わらせる必要あり。(全日本が11月開催。。。とんでもない、馬鹿げている)
(2)水上トレーニングは、テクニックの改善及びローイングの1本1本の強度を上げる目的で、低レート漕(B1)が重要。
(3)最大筋力、筋肥大トレーニングも重要だが、筋持久力トレーニングにより重み付けする必要あり。
(4)日本代表チームは、ローイングデータ分析用に”ピーチシステム”?を活用している。しかし、データを取る目的で活用しているが、選手やコーチはシステムに頼り過ぎてはならない。最も重要なのはフィーリングである。
(5)リオ五輪でメダルを取ったフランスクルー(LM2X, LM4-)のエルゴ記録の推移が示された。LM2Xは(5:58.6, 6:06.7)、LM4-は(6:10.6, 6:15.6, 6:12.6, 6:15.2)やはり、この程度のエルゴスコアは必要。日本の代表は6:23レベル。これでは勝てない。しかし、U19代表のエルゴスコアは日本とフランスでさして差はない。要はその後のトレーニングの質で大きな差が出ている。
(6)今回のディスカッションは#1回、全部で3回行われるが、内容は今回と同じXavierの紹介。従って、今回参加した者は次回出る必要はない。
(7)今後、年間トレーニングスケジュールや週間トレーニングメニューを公開し、その説明も行う。

<フランスの漕艇理論>
Xavierが現役選手だった頃のフランスの漕艇技術の改革に関して、解説した書籍がある。東北大OBのN津山氏が自費出版したもの。今回の会で紹介された。
大変興味があり、読みたくなった。東大艇庫に帰ってから書庫に無いか調べたところ、東大にも1冊あった。今後勉強しようと思う。

以上