Oyajisculler's blog

(おやじスカラー戸田便り)

1.スキニ―オール:スエードグリップ交換

昨年、ミネルバ経由で購入した際は、インナー:2000円、アウター:2500円?。やたらと高くて驚いた記憶あり。
今年もグリップがボロボロになってきたので、レースに向けてスエードシートを貼りかえることとした。
コンセプト社のHPに掲載されているオールパーツの価格表を見ると、インナー:2.5ドル、アウター:2ドルとのこと。
http://www.concept2.com/files/pdf/us/oars/Oar_Sweep_PartsOrderForm.pdf
コンセプト社に直接メールを入れて、直接売って欲しい旨、連絡したが、C2社の回答は日本の代理店であるスターライン社に問い合わせて欲しいとの回答。
その後、スターライン社の社長に電話を入れて、値引きをして頂いて、在庫品を買う事とした。

昨年、交換作業した時には、敗れたスエードシートをハンドルから剥ぎ取るのにやたらと時間と手間が掛った。そこで今回は、C2社のHPより、スエードグリップの交換要領をダウンロードし、マニュアルに記載された交換作業に必要な用具や材料を手配して交換作業を行った。
オールのメンテマニュアル:
http://www.concept2.com/files/pdf/us/oars/Oar_Sweep_HandleGripBooklet.pdf
このマニュアルの8ページ〜9ページにスエードシート貼り換え要領が記載されている。

スエードシート貼り換えに必要な材料や用具:
以下の用品を工具通販のモノタロウサイトで購入した。モノタロウは専門業者が取り扱う業務用品も廉価で購入できるのでボート部の活動で必要なものをいろいろ手配できて大変助かっている。

  1. 2-プロパノール=古いグリップシートの糊を剥がすための溶剤:イソプロピルアルコール(99wt%)、用途:消毒用アルコール、燃料用水抜き剤、塗料、殺菌消毒、塗装剥離(プラモデルなど)、ガソリン等の水抜き剤、内容量 1本(500mL) 、販売価格(税別) ¥946、https://www.monotaro.com/p/1171/6215/?t.q=%83C%83%5C%83v%83%8D%83s%83%8B+%83A%83%8B%83R%81%5B%83%8B
  2. 丸型洗浄瓶(広口タイプ) =上記のイソプロピルアルコールを取り分けるための作業用容器、容量(mL) 250 、販売価格(税別) ¥229、https://www.monotaro.com/p/6097/1671/
  3. プラスチック製のバット =上記溶剤をグリップに垂れ流す際の受け皿、容量(L) 4.6、外形寸法(間口W×奥行D×高さH)(mm) 374×273×64 、販売価格(税別)¥759、https://www.monotaro.com/p/0718/9926/

交換作業場所と作業に必要な人員:

  • 場所:トレーニングルーム。 屋外でも出来るが、精度の高い作業を行うには、やはり屋内がベスト。
  • 作業人員:主たる貼り換え作業者=1名、補助作業者=2名(1名はオールを支えたり、回転する役割。もう1名は作業に必要なオールや用具を運ぶ係り)

交換作業に必要な用具(艇庫にあるもの)

  1. ナックル艇用の木製馬 2個:オールを載せる作業用の架台として使用。
  2. 前述のプラスチックバットを載せる台:ビールケース
  3. ベンチシート 2台:作業を座って実施するためのベンチとして使用。S-side, B-sideの両サイドで作業できるように2台使用。
  4. 上記のアルコール溶剤:イソプロピルアルコールを入れた洗浄ボトル
  5. 軍手:古いスエードシートをはぎ取る際に使う
  6. 乾燥したタオル:スエードシートを剥がした後についたアルコールを拭き取るのに使う。
  7. ゴミ箱:古いシートや新しいシートの剥離紙を入れるゴミ箱
  8. ドライヤー:新しいスエードシートを貼る前に、ハンドルに付着したアルコール溶剤を加熱・乾燥させるのに用いる。

<貼り換えの写真と要領>
 アルコール溶剤の塗布 
 古いスエードシートの剥ぎ取り。アルコールで接着剤の接着が弱まるので容易に剥げる。
 新しいスエードシートの貼り付け。馬にオールを載せてハンドル(シャフト)を水平にしておくと貼り付け作業が精度高く出来る。
尚、重要なポイントは、ハンドルにスエードシートを巻きつける際に、ストローク中にグリップを握る手の力が加わる方向に巻きつけること。即ち、巻き終わりのシートのオーバーラップ部分が、剥がれない様な方向に巻きつけること。=S-sideとB-sideでは巻きつける方向が逆となる。
また、マニュアルでは古いスエードシートの接着剤がハンドルに残っていても剥がす必要なしとの事だが、古い接着剤が残ったまま新しいシートを貼りつけると少しだけ径が大きくなり、巻き終わりのオーバーラップが無くなって、最悪、巻き終わり部に隙間が出来てしまう。従って、手間が掛るが、古い接着剤は剥がしてしまった方が良い。

今日は、上記要領に従い、スエードグリップ付きのスキニ―オールを、ほぼ全て張り替えた。(12本程度)
流れ作業で要領よく行えば、1本辺りの所要時間は5分〜10分程度で出来る。