Oyajisculler's blog

(おやじスカラー戸田便り)

C2 COMPオールの感触

今日、COMPオールをお借りして漕いでみた。(パルテ会:武良さん所有)
武良さん、有難うございました。

オールの長さは、普段、戸田乗艇で使用している三菱重工のスカルオールとほぼ同じ長さに調整した。
三菱重工オール:284.5/86/198.5cm(Croker S2シャフト+Slickヒールカットブレード)
COMPオール:285/86/199cm(今回、漕いだオールの長さ)

さて、COMPオールを漕いだ感触:

1)ブレード面積:
私が今、戸田で使っている三菱重工のCrokerオール(S2シャフト+Slickブレード(ヒールカット加工の小さめのブレード)との比較だと、COMPブレードとCrokerのカットブレードはほぼ同じ面積の様に見えた。COMPブレードの方が長さが短いが、幅が広いので面積的には同等。実際漕いだ時のブレードの固定感は同等だった。但し、COMPは幅が広い分、ノーフェザーで漕ぐとブレード下端が水面を擦りやすい感触があった。でもフェザーすれば殆ど違和感はなかった。以前、C2のSmoothieブレードで漕いだ時にはノーフェザー漕ぎがやり難かった感があったが、COMPはそれほど扱いにくさを感じなかった。




2)Extra Softシャフト:
今回、漕いで、Crokerオールとの差異を最も大きく感じたのはシャフトの柔らかさ。Etra softシャフトはその名の通り、漕ぎながら柔らかさを感じた。特に静止スタートや力漕10本を漕ぐと、キャッチハーフでシャフトがぐにゃっと撓るのを感じた。一方で、SR18前後のUTのロング漕では丁度良い撓り具合だった。
いいなと思ったのは、シャフトが柔らかいためだと思うが、長距離を漕いでいても筋肉疲労(ダメージ)が少なく、メニュー後半でも艇速が落ちない感じがした。
また、シャフトが細くブレードが短いので、逆風での抵抗影響が小さいと感じた。

3)マイクロスエードグリップ:
ラバー製グリップは密着性が良すぎて手の皮が剝けやすいが、マイクロスエードは適度に滑るので、長く漕いでも手にマメが出来ない感じがあった。
グリップエンドが樹脂製で硬く摩耗しないのは良い。このグリップ、気に入った。また、冬場の低温でも保温性が良く、暖かく感じた。


4)総合評価:
COMPオールで漕いで、明らかに艇速が上がるという実感はしなかった。
また、COMPオールが漕ぎやすいとか、漕ぎにくいというのはなかった。
ただ、以下の2点に関してはCOMPオール+Extra soft skinnyシャフトのオールは一般的なオールより優位性があると感じた。
(1)逆風ダメージが小さい;前述の通り、シャフトが細くブレードが小さいので逆風の正面投影面積が小さく、抵抗が小さい。=逆風で有利
(2)ブレードが小さくスリップしやすい事、また、シャフトが柔らかくよく撓るので、キャッチハーフでのドライブが軽い。結果として、体に与えるダメージが小さく、後半でも体の疲労が小さく、ラストスパートが良く効きそう。

以上の通り、お借りしたCOMPオールはなかなか良い感触だった。
但し、1000mレースや2000mレースでどの程度、タイムが改善できるか?という点に関しては、1000mで1秒も無いと思う。

本領が発揮できるのは強い逆風の時。
また、ヘッドレースなどのロングレースでは体へのダメージが少ないのでゲインがありそう。

以上