Oyajisculler's blog

(おやじスカラー戸田便り)

新人と一緒に漕いで感じたこと:

東大の新人は、8月上旬までは舵手付きクォードで練習。8月末から9月上旬まではシングルスカルでの練習をしてきた。
スイープを漕ぎ始めたのは9月中旬からであり、今日に至るまでのスイープ(エイト)練習期間は2週間弱といったところ。
今年の新人は人数が少ないこともあり、OBトレーナーと半々の編成でエイトを漕いできた模様。例年だと、新人は物凄く下手で、今日等はメタメタになるのでは?と危惧していた。しかし、漕いでみると、シングルスカルを漕いでバランス感覚を身に着けていた効果があったのか、バランスに関しては、メタメタということは無く、案外スムーズに漕げた。
やはり、バランス感覚を身に着けるためにシングルスカル乗艇は良い練習になると改めて思った。
一方で、未だ体幹や腕などの状態の筋力が不十分であるためか、フィニッシュの押し切りに関してはまだまだという感じがあった。また、ノーフェザーによるフィニッシュワークの取組が不十分なため、フィニッシュ押切後のタップダウン・ブレード離水の動作がキチンと出来ない者が多かった。このため、ミドルからフィニッシュに掛けてハンドルを腹に向けてストレートに落とし、ブレードをWash outするダーティーなブレードワークをする者が多く見受けられた。
また、今日はW.Upの中で少しだけ実施したが、静止スタートの水中の強さが全然足りない。また、静止スタート時のフォワードが全然遅いという問題が明らかとなった。
要するに止まっている重量物を短時間でトップスピードに載せるための静止スタートであり、その要領は、陸上の短距離走のスタートダッシュやスピードスケートのスタート同様、ATP-CP系代謝エネルギーを使って10秒間位の間に爆発的なパワーで加速するのが静止スタートであるということ。