Oyajisculler's blog

(おやじスカラー戸田便り)

レース後にHAGA号リギング調整&整備:

レース後、揚艇した後、レース結果発表まで時間が空いたので、LBRC所有1X艇:HAGA号のリギング調整・整備を、Mさんと2人で行った。下の写真は整備後のHAGA号。

HAGA号は昨年秋から年末までLBRCに加入したI藤選手(3月にT大の大学院卒業)の練習専用として貸し与えていたが、年明け後、彼は他の艇をM大ボート部から借りて使う事になり、HAGA号がLBRC共用1X艇に戻った。一方、1月中旬にT大選手が乗艇練習中の事故で1X艇を壊してしまった。 艇が足りないので貸してほしいとT大から要請があり、半月ほどHAGA号を貸し与えていたが、T大対校選手の乗艇練習形態が2月より1X主体から2−艇主体に切り替わったので、HAGA号は本来のLBRC優先利用艇に戻ることになった。
そこで今日はHAGA号のリギングを、LBRC共用艇として使える様にリギング値がLBRC標準値になる様に整備しなおした。実施した作業内容は以下の通り:

  1. ワークハイトの調整:LBRCのスカルハイト標準値:B-side:18.0cm±1cm, S-side:15cm±1cm, 左右ハイト差:3cm。左記数値が標準だが、Originalのままでは、この数値が取れなかった(リガーフレームが左右ハイト差無しで製作されていた)ので、B-sideはリガー固定ボルト穴が2穴ある内の下穴に取り付けてハイトを高めにし、S-sideは逆に上穴の取り付けて低めにした。しかし左右差3cmは確保出来なかった。そこでS-sideはリガーとガンネルの間に0.5度のウェッジプレートを挟み5mmハイトを下げた。(外傾はピン角基部に薄いプレートを挟んで調整)その結果、ハイトの調整範囲は、B-side:16.5〜19.5cm、S-side:15.6cm〜18.6cmとなった。標準値通りとはならなかったが、まあ、これぐらいの調整範囲があれば、何とかなるだろう。
  2. リガースパン:LBRC標準の159cmとした。
  3. 擦り減っていたクラッチを新品に交換(LBRCに在庫していたクラッチと換装)
  4. Heel Depthの調整:Heel Depthを測ったら、17cm位だった。エイト等のレール間隔の広い大艇ならこれで良いが、1X艇はレール間隔が狭いので、これだとフクラハギがレールに当たって痛い事になる。そこで靴取り付け位置を上げた。ボードの裏側でシュープレートを固定するFilippiの旧型形式のストレッチャーシステムを使っている。生憎、横棒アルミパイプとプレート固定ボルト・ナットが干渉して良い値に設定できなかった。結果としてHeel Depth:14.5cmとなった。足首の硬い中年スカラーには少しHeelが高すぎるが、これが調整の限界。我慢して漕ぐしかない。
  5. Pin to Heelメジャーのマーキング:さまざまなスカラーが共用する艇なのでPTHメジャーのマーキングは必須。
  6. リギング調整後の数値をデッキにマジックで書き込み。これをみれば、リギング値がどうなっているか一目で分かる。艇本体にマジックで書き込むのを躊躇う者が多いが、正しい計測値であれば、船体の見やすいところ(デッキ)に明記した方が親切だ。下の写真参照:


以上