Oyajisculler's blog

(おやじスカラー戸田便り)

年代モノシングルスカルの船体磨き:

今大会、T大から異色のスカラーがM1Xに出漕している。おやじがT大のヘッドコーチをしていた時の教え子:K口君が沼津に戻り、彼の母校の沼津東高校ボート部のコーチをしている。彼の教え子:I藤君がそのスカラー。彼は高校卒業後、M大でボートを漕いでいたが、T大の大学院試験に合格し、昨年からT大の大学院で学びながらT大ボート部で練習している。昨年はスカルは漕がず、スイープ種目を漕いでいたが、今年度は本業の1Xに専念し、インカレに臨んでいる。春先からシマノの新ストレッチャーを使い、お花見レガッタでN大のK原君と接戦を演じるなど、現在、絶好調。春先はFilippi艇を使っていたが、その後、T大にある幾つかの1X艇を乗り比べ、最終的にSykesのMould20の雄輝号でインカレに出漕している。この艇は、おやじがHCだった時に購入した艇で、今年で満16歳。レース艇としてはかなりの年代モノだ。因みにおやじのGoten号もこのmould20。非常に良く走る船型なのだが、スカル技量が十分でないスカラーでは直進性がキープできず、乗り手を選ぶ難しい艇だ。このため、1994年に購入以降、本艇をキチンと乗りこなせる者がT大にはおらず、近頃は初級者が使う練習艇に回されていた。(要するにコーチが本艇の性能を把握していなかったという残念な話)
さて、学生とは言え、既に漕暦9年目のI藤君、流石にモノを見る目が肥えている様で、最終的に本艇でインカレに臨むことになった。本艇の状況を見たところ、初級者が練習で使っていた時に付けたと思われる小さな擦り傷が沢山あるが、船体そのものの剛性には全く問題なく、初期の性能を確保している模様。重量もノーマルストレッチャー装備なら14kg程度であり、重量もOK。昨日の予選でもK原君に次いで2番目のタイムで予選を軽く通過している。
今日はこの艇についた擦り傷を消すために、I藤君とおやじの共同作業で、耐水サンドペーパー(#1000)を使って研磨を行なった。巻頭の写真は研磨作業をするI藤君。併せてSpeedCoachのインペラーも撤去し、準決勝に備えることにした。