Oyajisculler's blog

(おやじスカラー戸田便り)

午前:LBRCエイト

昨日の時点で1名(B-side)連絡が取れないまま今日を迎えた。朝集合すると、やはり1名足りない。セブンで乗艇してもマトモな練習にはならないので、何とか代漕を見つけようとT大新人など現役にも声をかけた。結局、都合がつかず、小艇に分かれての乗艇に切り替えようかと考えていた。ふと対岸の三菱艇庫を見ると戸田では見慣れない1X艇を担いでいる人がいた。良く見ると米国のVan Dusen艇。ということは今年米国から愛艇とともに帰国されたMさん(米国H大に勤務されていたT大医学部のOB)であると察しがついた。早速、ポンド越しに代漕をお願いしてみた。残念ながらMさんは昼から所用があり不可だが、代わりにM上さん(T大OB:70歳)に代漕を頼んで頂けるとのこと。結局、M上さんが漕いでくれることになった。一同ひと安心。
M上さんについてLBRCクルーに説明したところ、70歳の高齢で我々の練習について来れるかとみな心配顔。しかし、毎年年末の1Xによる24km耐久レースに出漕しており、3時間漕ぎ続けても大丈夫な人であると説明すると、皆納得。メニューは低レートライトパドルによる秋ケ瀬M往復とした。
岸を蹴ると、小雨が降り少し肌寒かったが、W.Upを終える頃には体温が上がり丁度良い感じになった。
今日の乗艇でフォーカスしたのは、キャッチでブレードを戻さず素早くエントリーすること。Xeno Mullerの言葉通り、"Catch is the part of ricovery, not the part of drive"と考え、ブレードエントリーをリカバリーフェーズの最後の動作とし、ブレードの背中でバックスプラッシュを上げるつもりで早めに入れてしまうつもりで入れようと試みた。実際には、タイムラグというものがあり、リカバリー中にエントリーするくらいの積もりでも早すぎることはなく、丁度良いタイミングでブレードエントリーできる。昔の重いオールの時代は、オールの重さでエントリでは勝手にブレードが入ってくれたが、今のフルカーボンシャフトの軽いオール、しかもチョッパー型の大きなブレードのエントリーでは、意識してアウトサイドハンドを振り上げないとブレードが素早く入れることができない。
また、リカバリーフェーズでブレードエントリーする際に、ブレードスクウェアリングが完全にできた状態になっていないと素早いエントリー動作が出来ないので、スクウェアリングはハンドルがストレッチャーのつま先を通過するタイミングで早めに行う必要があることも分った。この取組の結果、ブレードエントリーは随分改善し、キャッチから確りとブレードに体重が載る感じが出てきた。
さて、高齢の代漕者M上さん、結局、途中で全くヘバる事は無く、我々もいつもどおりの乗艇をすることができた。70歳の高齢でも中年漕手と一緒にエイトを爽快に漕げるボートは素晴らしいスポーツだ。