Oyajisculler's blog

(おやじスカラー戸田便り)

意図せず有酸素運動系の漕ぎをした記憶:

おやじが大学4年時のT大の対校エイトのコンスタントレートはSR36〜36.5だった。この年のクルーはランニングは遅いがエルゴは回るという心肺系というより力持ちタイプが多く、余り高いレートに出来なかったというのが実態のところではある。(前年はランナー型の漕手が多く乗ったクルーで、コンスタントレートは37前後だった)
このクルーで、一度ハイレートで漕ぎ通したことがある。東商戦を終え、クルーを組替えて2週間、未完成クルーのままで臨んだ国際大学漕艇選手権の代表選考会のレース。決勝が午前と午後の2回あるという変則的なレースで、午前のレースで不覚にも2位となってしまい、午後の2次決勝は圧倒的に差を付けて勝たねばならないという状況。結構な逆風が吹いたコンディションだったが、スタートダッシュから殆どレートを落さずそのまま突き放そうという戦術。逆風の中、2Q以降もフォワードを落さずSR37以上をキープし、大きく水を空けて圧勝したレースだった。4年時の国内決勝レースは全て優勝したが、2位との艇差はこのレースが最も差を付いた記憶がある。(逆風が得意だったこともあるが)
さて、前段が長くなったが、普段、順風でも36程度で漕いでいたクルーが、背水の陣で望んだレースで必死でレートを上げた(フォワードを速くした)結果、逆風の中でも高いレートで漕ぎきれたというのは、今考えれば、有酸素運動系の漕ぎになっていたということだろう。その時点では気合が入っていたから出来たとしか思わなかったが、理にかなったリズム・漕法になっていた訳だ。気付いていてその後の取り組みを変えていればもっと速いクルーになっていたかも知れない。。。。