Oyajisculler's blog

(おやじスカラー戸田便り)

結果として推進効率が改善:

以上の通り、レースペースの有酸素運動化を狙った漕法だが、

  1. フォワード時間が短いので、フォワード中の艇速(漕手+艇の合成系の速度)低下が小さく速度変化の振幅(凸凹)が小さくなり、推進効率が改善する。(フォワードが速くなった分、フォワード中の艇単体の速度が増加して推進抵抗が増加する問題があるが、話が複雑になるので、ここではこれを敢えて割愛する)
  2. レートを上げることにより、1本当りの水中負荷を落せるので、ブレードのスリップが減り、オールの推進効率が改善する。
  3. フォワード時間が短くなり(水中とフォワードが1:1のリズム)、フォワード中に休むことは出来ないが、ランニング、自転車等の連続運動に近い運動になり、リズムが良くなる。間欠運動であるローイング運動にありがちな無用な力みが少し緩和されてる。言い換えれば、6,7分間連続して運動し続けることが出来る有酸素運動の負荷まで落すことで、フォワードで休む必要が無くなる。運動が有酸素系になることも運動中に体がリラックス出来る理由の一つでもある。