Oyajisculler's blog

(おやじスカラー戸田便り)

(9)ストレッチャー位置(Pin To Heel)と踵の高さ(Heel Depth)

  1. 測定方法:ピン(クラッチ軸)の中心ラインから、靴の踵最深部ラインまでの水平距離をメジャーで測る。(PTH) 尚、毎回メジャーで計測する手間を省くため、ピンからの水平距離をデッキなどにマジックインクで2cm刻みで距離をマーキングすると良い。シート面から踵の最深部までの高さを計測する。(Heel Depth)
  2. 目的:オールを漕いだときに、所定のフィニッシュ角が取れるようにPTHを調整する。踵の高さは、脚の長さに応じて自然にシートスライドできる高さに調整する。
  3. 調整方法:先ず、踵の高さを調整する。(ローイングシューズプレートの固定ナットを外して最適な高さになる様に取り付ける) PTHの調整は、ストレッチャーの横バーの両端とストレッチャー下端のネジを緩め、ストレッチャーを前後させる。
  4. PTH標準値:スイープ:35cm+(身長−180cm)/2、 スカル:33cm+(身長−180cm)/2(尚、これは目安であり、実際に漕いで所定のフィニッシュ角が取れる位置にストレッチャー位置(PTH)に調整する。)
  5. 踵高さ標準値:脚の長さにも拠るが14〜16cm程度。概ね15cm程度としておけば問題ない。