Oyajisculler's blog

(おやじスカラー戸田便り)

新人戦の敗者復活戦を観戦:

昼食後、T大の後輩が参加する付きフォアの敗者復活戦を観戦した。一応、T大のチャンクルーと言われている付きフォアの岸蹴り、クルーを見ている若手コーチに、勝ちあがれるのか?と聞くと、絶対に勝ちますとの返答。念のため、2位になりそうなクルー(KB大)と予選タイム差は?と聞くと、1〜2秒で微妙ですとのこと。絶対勝つ!という強気の発言と実際のタイム差にギャップがある。コーチはもう少し冷静にレース展開を予測し、勝つために必要な戦術をクルーに伝える必要があると思う。(相手の力量が分かっているのであれば、マッチレースの場合、先行逃げ切りが最も有効な戦術である)さて、レースがスタートする。ここでタイム的にやや劣るKB大が#1Qで勢い良く出る。T大の漕ぎを見るとレンジが短く、且つブレードが浅い典型的なシャカシャカ漕ぎ。これでは危ういなと思って見ているとKB大も#3Qで疲れが見えてカンバス差まで縮まる。1位争いはこの2杯で決まっているので#3Qで一気に抜き去るのが当然の策だが、詰めた差が、又、広がって行く。1500mを過ぎても何ら変化が無い。これは負けたなと思った1700m付近でT大のレートが一気に3、4枚上がる。漸くスパートを入れた模様。今まで出し切れなかったパワーをここで一気に開放し、KB大を一気に交わして1位でゴール。まあ、1位でゴールしたのは良いがレース展開としては、全く褒められない。ボート競技というものは、2000mを如何に速く漕ぎきるかの勝負であり、中盤の#2、#3Qのコンスタントで怠けている様では全く話にならない。実質マッチレースなのだから、もっと積極的に攻めるべきである。こんなペース配分をして、敗復で辛勝して、やった!やった!と喜んでいる様では、今後の進歩は望めない。大いに反省して欲しい。