Oyajisculler's blog

(おやじスカラー戸田便り)

Rowing Arc(振り角)チェック用三角定規

oyajisculler2005-11-19

LBRCは、40代〜50代前半の中年漕手が核になって艇の整備や練習をしている。色々なクルーが同じ艇で乗艇練習をするので、クラッチのカバー角、ハイト等のリギングは変更不可とし、漕手に応じて変更して良いのは、ストレッチャー位置(PTH)に限定している。
ストレッチャー位置は、本来、クラブ(又はクルー)で設定した標準のRowing Arc(振り角)となる様に、各漕手が自分の体格に応じてストレッチャー位置を調整するものである。この作業に必要な道具を紹介する。

身長からPTHを求める簡易式:

LBRCでは、Rowing Arc(オールの振り角)をキャッチ角50度、フィニッシュ角30度(合計80度)に設定している。これを念頭において、クラッチ軸から靴の踵までの距離(PTH)を下記算式で求め、各々の身長に応じたストレッチャー位置に調整する様にしている。
PTH = 35cm + (身長-180cm)/2
尚、昨年のリギング関連のログリギングその7(ストレッチャー位置について) - おやじスカラー戸田便りにも記載したが、ストレッチャーの位置はフィニッシュ角を合わせるものであり、身長の高い者はPTHが大きく、身長の低い者はPTHが小さくなる。即ち、身長の低い者はキャッチ角を合わせるためにキャッチで大きく伸びる必要があるということ。何故なら、キャッチレンジは頑張れば前に出ることが出来るが、フィニッシュレンジを伸ばすことは難しいからである。

オールの振り角をガンネルにマーキング:

上記のオール振り角を乗艇中にどうやって確認するかというと、予め陸上でオールの振り角をチェックし、キャッチとフィニッシュでのオールの位置をガンネルにマーキングする。マーキングの方法は、ストローをガンネルに貼り付けたり、ビニールテープで貼り付けたりする。おやじはビニルテープをガンネルに貼り付ける手法を使っている。

Rowing Arc(振り角)チェック用三角定規:

キャッチ角、フィニッシュ角をチェックするときに分度器を使っても良いが、面倒で時間がかかる上に誤差が大きい問題がある。これを解決するものが写真にある三角定規だ。おやじがT大HCをしていた時に一度作ったのだが、10年経った今はもう残っていない。ということで、今回自宅で製作した。材料は3.6mm厚さの合板(1800mm x 900mm)で、値段は500円しなかった。今日は、エリート漕手用の振り角90度の定規とLBRCクラブ漕手用の80度の定規を製作した。

  1. エリート漕手用:キャッチ角55度、フィニッシュ角35度、合計90度(寸法:1277mm x 1046mm x 732mm)
  2. クラブ漕手用:キャッチ角50度、フィニッシュ角30度、合計80度(寸法:1061mm x 933mm x 693mm)

実際に乗艇して各自のPTHを調整:

上記のPTH簡易算式で自分の身長に応じたPTHに設定しても、人それぞれの骨格的な差異があり、フィニッシュ角がピッタリとはならない。後は、各自でフィニッシュ角が標準値に合う様にストレッチャー位置を前後に微調整する。最終的に落ち着いたところが本人のPTHということになる。これを憶えておけば、艇が変わっても自分のPTHに合わせるだけである。

12月の2000mレースに備えて、この定規を使って、キャッチ角とフィニッシュ角をマーキングしなおし、再度、各漕手のPTHを調整しなおす予定。
来週、艇庫に持って行く予定だが、結構大きいので電車で持って行くのが大変そう。
以上