Oyajisculler's blog

(おやじスカラー戸田便り)

新人のErgo2000m計測

今日は新人7名が、新人期最後の2000m計測を行った。
昨夕、新人全員に対して、Ergo2000m漕のペース配分の考え方を説明した。
説明した内容は:

  1. Ergo2000m漕で良い記録を出すには、イーブンペースで漕ぐ事が必要。但し、実際のボート競技でのペース配分は先に出て相手を見ながら漕ぐ事が有効であり、先行逃げ切りが常套手段。ここが実レースとエルゴのペース配分が異なるところ。
  2. イーブンペースと言っても、漕手が感じる強度をイーブンにするという事ではなく、実際のペース(速度)をイーブンにすること。即ち、前半は楽なペースで入り、3Qは苦しくてもペース維持、そして4Qはスパートモードで必死で頑張ってペースキープということ。具体的には、1Qは最初の5本をATP-CPの無酸素パワーを使ってMax.パワーで入り、その後は2Qと同じペースへ落とす。2Qは2000m目標記録の平均ペース。3Qは苦しくなるがコンスタントの力を出し切るつもりで少しレート上げて目標平均ペースを維持。4Qはラスト300m〜250mからはラストスパートモードで乳酸系無酸素パワーを使って出し切り、イーブンペース維持。
  3. 計測前に記入する目標欄には、上記を踏まえて記入する。応援者は、この目標シート記載の内容に沿って応援してくれるので、よくよく考えて記入する事。書いたペースと自分自身の頭の中に齟齬があると、現場で混乱が生じるので、自分の考え、思いを間違いなく記述する。

計測する際には、予め出来る準備は万全に行う必要あり。Ergoマシンの並びや固定方法もその場で良く説明。
そして本番前のウォームアップに関しても以下の要領で行う様に指導した。
即ち、
本番前に4000mのウォームアップを行う。内、前半の2000mは体を温める事が目的。ユッタリしたペース(人に拠るが、2'15"〜2'20"/500m程度)で漕ぐ。後半の2000mは、500m毎に2000m漕のレースペース10本漕を入れる(全部で10本x4回)内、1回の10本漕はMax.出力で漕ぐ。
そして、艇庫に居た上級生に声を掛け、本番5分前に計測場に来させ、担当する選手から目標ペースや応援の要領に関して打合せをさせた。
さて、今日の本番。皆、良い雰囲気で2000m漕をトライしていた。
確り準備出来たこともあり、7名中6名の新人は自己ベストを更新する事ができた。中には15秒も更新するものもいた。
ペース配分の方も、7名中、5名の選手は1Qと3Qのペースギャップが3秒以内と、良いイーブンペースで漕げていた。
さて、今回までのベスト記録が新人期のベスト値となる。
日本新人戦後に艇庫入りするときには、新ジュニアとしての合宿入りとなる。
ジュニア期のエルゴ記録更新目標は15秒以上更新すること。しっかり取り組もう。

以上