Oyajisculler's blog

(おやじスカラー戸田便り)

B)下地処理及びマスキング

1)新品のオール(初回塗装前):

  • 新規に購入したオールの場合、ブレードに剥離材が残っており、そのまま塗装すとペロンと剥がれてしまう。これを防止するために、サンドペーパーを使って表面に付着した剥離材を削り取る。この作業は表面を軽く荒らす下地処理と兼ねる。サンドペーパーの番手はC2のメンテマニュアルによると#220だが、もっと粗い#120程度でも良いと思う。

2)塗装済みブレードの同じ色で再塗装する場合:

  • ブレードのバック面は着岸する際などに岸に擦りやすいので塗装が剥げやすい。こういった塗装が剥がれ落ちた部分や部分的に剥げ落ちたところだけをタッチアップ塗装すれば十分と思う。塗りなおす部分については、そのまま重ね塗りすると剥がれやすいので、サンドペーパーやワイヤーブラシを使って再塗装面の表面を荒らす下地処理をする。(再塗装の場合は、元の塗装を完全に剥がす必要はない。)

3)塗装済みブレードを別の色で塗りなおす場合:

  • 中古オールを購入した場合については、ブレードを塗りなおすことになる。しかし、この場合でも元の塗装を完全に剥がすのは難しく、逆に剥離材で剥がそうとすると上手く剥がれなかったりしてブレード表面がゴワゴワになってしまう可能性が高い。2度も3度も別の色で塗りなおすことは無いと思うので、完全に剥がすことは諦め、表面をワイヤーブラシ等で下地処理してその上に重ね塗りするのが一般的なやり方と考える。


4)マスキング:

  • 塗装するのはブレードだけなので、シャフトに塗料がつかない様にネック部分にマスキングを行う。マスキングはテープと新聞紙を使用する。