Oyajisculler's blog

(おやじスカラー戸田便り)

今回のラフコンへの対応について:

ポンド乗艇への切り替えた三四郎へ、コーチが期待した行動は以下の通り:

  1. ポンド切り替えを判断した時点で、急ぎ岸けり場へ戻り、迅速に揚艇し、その足でポンド船台へ行き、そのままポンドへ出艇。
  2. 衣類が濡れて体が冷えてしまっているので、1周目は少しレートを上げたUT(SR24程度)を”両舷”で漕ぎ、体を温める。
  3. その後、初期に設定したSR20でのUT漕に入り、後はメニュー通りを実行。

何事も経験と判断・決断が重要である。経験不足・判断力・決断力が足りないと、その場が辛い状況では、先の見通しをせずに、楽な方へ楽な方へと安易な判断をしやすい。
この点、天祐の方は、主将と主舵が乗っていただけあって、少々コンディションが厳しくとも、何とか漕ぎ切れると判断し、荒川での乗艇続行を決めることが出来ていた。
残念ながら、三四郎の方は、上級生のクルーキャプテンやコックスが、期待通りのリーダーシップを発揮する事が出来ず、今回の様な対応となった。

思うに、私が学生だった頃の東大は、毎年、大利根遠漕を実施していた。大利根遠漕は選手とマネージャーのみで企画・運営していた。スケジュールを予め決めているので、途中で風が吹こうが雨が降ろうが波が立とうが、3泊4日で、200km先の利根川の銚子港までたどり着かねばならない。ここで予期せぬ天候の悪化や不測の事態への対応力・判断力・決断力が養われた。
現在の東大では大利根遠漕を行っていないので、なかなか嘗てのような経験は出来ない。しかし、今日の様なラフコン遭遇、そしてその事象への対応は、小さい事ではあるが、判断力・決断力を養うための良い演習課題となる。この様な事を念頭に置きながら、対校チームの選手諸君は乗艇練習に取り組んで欲しい。